読書

├ 辻村深月

【読書】辻村深月『ぼくのメジャースプーン』

小学4年生の僕は、ある日自分に不思議な力があることを知った。その力を使えるのは、1人につき1回まで。幼馴染みのふみちゃんが可愛がっていた学校のうさぎが惨殺され、ふみちゃんは心を閉ざした。ふみちゃんを助けるためには、この力をどう使えば1番良いのだろうか?
├ 新川帆立

【読書】新川帆立『目には目を』

「やられたから、やりかえしただけ。これでおあいこです」当時15歳だった少年Aは、Xに暴行を加え死に至らしめた。少年Aは傷害致死の罪で少年院に入院したが、わずか1年3ヶ月で退院した。Xの母は、退院した少年Aに関する情報を、少年Aと同じ少年院に入院していた少年Bから得て、少年Aを殺害する。
└ 杉井光

【読書】杉井光『世界でいちばん透きとおった物語2』

連載途中で絶筆となったミステリの結末は?2人組のミステリ作家・翠川双輔のプロットを担当していると言われていた菊谷博和が死亡し、月刊文芸誌での連載が打ちきられることになった。読者だけでなく、作家仲間の間でも解決編を待ち望む声が聞こえたが、菊谷とコンビを組む宇津木静夫は菊谷なしに続きを書くことはできないと言う。
├ 三日市零

【読書】三日市零『復讐は芸術的に』

定食屋の店主丸山は、生配信中にアポなしでやってきたYouTuberモグ太郎を、店が貸し切り営業中だったことを理由に断ったため、嫌がらせを繰り返し受けるようになってしまった。丸山は、月に1度ほど食べに来てくれる弁護士で調査会社を経営しているエリスに相談を持ちかける。相談を受けたエリスは、"合法的な復讐"を開始する!
├ 呉勝浩

【読書】呉勝浩『スワン』

大型ショッピングセンター「スワン」で、模造拳銃を使った無差別殺人が発生した。死者21名。その中にコナガワ物流の社長・吉村秀樹の母・菊乃が含まれていた。最上階のラウンジにいたはずの菊乃は、なぜか1階に停まったエレベーターの入口でエレベーターの中を向いて倒れていた。
└ 米澤穂信

【読書】米澤穂信『リカーシブル』

越野ハルカが引っ越してきた町は、未来視ができるタマナヒメ伝説が残る町だった。父が失踪し、母と弟と3人で地方都市に引っ越してきたハルカ。初日から友人ができて無事に中学デビューを飾ったが、この町は古くから伝わるタマナヒメの伝説と、高速道路の誘致計画に揺れていた。
├ 藤崎翔

【読書】藤崎翔『お梅は呪いたい』

戦国時代に大名を滅亡させた人形が、500年ぶりに封印から解き放たれた。人形の名はお梅。持ち主であった豊姫や殺害された者たちの怨念が乗り移り、瘴気を発生して人を呪い殺すことを目的とした人形になっていた。しかし、500年後の世界は何もかもが変わっていて驚きの連続。しかも、肝心の瘴気が現代人には効かないどころか、呪い殺そうとした相手が幸せになってしまう。
└ 中山七里

【読書】中山七里『ヒポクラテスの困惑』

新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るうが、治療薬もなければワクチンもない。そんな中、オンライン通販で財を成した萱場が、新型コロナウイルス感染症で死亡した。萱場の腕には素人によるものと見られる注射痕が6つ。萱場は1本1000万円の未承認ワクチンを6本セットで入手し、接種していたらしい。
├ 知念実希人

【読書】知念実希人『祈りのカルテ』

毎月睡眠薬を多量摂取して救急搬送されてくる患者、内視鏡手術を拒否して開腹手術を希望する患者、搬送されてきたときよりも火傷の範囲が拡がる患者…精神科、外科、皮膚科…と、各科を廻りながら初期臨床研修を受けている研修医の諏訪野は、指導医のもと病院で起きる謎を解き明かしていく。
├ 石持浅海

【読書】石持浅海『君の望む死に方』

余命6ヶ月。ガンの告知を受けたソル電機の創業者で社長の日向は、社員の梶間に自らを殺害するように仕向ける。場所はソル電機の保養所。ここでは、毎年将来有望な若手社員男女2人ずつを集め研修を行っていた。しかし、研修のゲストとして外部から招いた碓氷優佳が、日向の計画を狂わせはじめる。
└ 近藤史恵

【読書】近藤史恵『モップの魔女は呪文を知っている』

オシャレが大好きな女の子(でも既婚)キリコは、掃除が大好きで清掃作業員の仕事に就いている。配属先のスポーツクラブや猫のブリーダー宅、小児科病棟、複合オフィスビルで事件が発生するが、キリコは清掃員から名探偵に変貌し、すっきりと事件を解決していく。
├ 乾くるみ

【読書】乾くるみ『セカンド・ラブ』

会社の先輩・紀藤に誘われ、スキーに行った里谷は、紀藤の恋人が連れて来た友人・春香と出会い、交際に発展する。しかし、ある日のデート中、春香が突然紳士に腕をつかまれ、「美奈子。よくも騙したな!」と言われる。どうやら、新宿歌舞伎町のホステスと勘違いされたようなのだが、好奇心に負けた里谷は新宿歌舞伎町の店へ行き、春香そっくりのホステス・美奈子と出会う。
├ 小路幸也

【読書】小路幸也『すべての神様の十月(二)』

死神、九十九神、福の神…八百万の神に守られている日本で、人間と神様のちょっと不思議な出会いを描いた短編集。あなたが困っているとき、神様がそっと手を差し伸べてくれているかも知れません。
├ 愛野史香

【読書】[オススメ]愛野史香『あの日の風を描く』

「模写は、日本画の古典研究の代名詞と言えます」芸大の油画科の学生・稲葉真は、同じ大学の大学院文化財保存修復専攻・保存修復日本画研究室の人見教授の言葉を聞いてがっかりした。真の父は日本画家だったが、次第に古典絵画の模写や日本画研究にのめり込み、名を残せなかった画家だったからだ。従兄の凛太郎が休学中の真に持ってきたのは、江戸時代の襖絵の修復模写制作の話だった。
├ 藤崎翔

【読書】藤崎翔『指名手配作家』

新人賞を受賞したあと、ヒット作を生み出せないでいる小説家の大菅は、ひょんなことから編集社の添島を殺してしまう。追いつめられた大菅は自殺しようと橋の上に向かうが、そこには先客の直美がいた。思わず直美の自殺を止めた大菅は、直美のゴーストライターとして小説を書き、再デビューすることを試みる。
├ 島本理生

【読書】島本理生『2020年の恋人たち』

母を事故で亡くした前原葵は、母が営んでいたワインバーを継ぐ決心をする。日中はこれまでと変わらず会社勤めをし、夜はワインバーで働く生活。同棲をしているにも関わらず、引きこもりになって会話がなくなってしまった彼氏、ワインバーで調理を担当してくれる店員、母の代からの常連客…32歳の葵が選んだ仕事、恋愛、家族とは。「第一回本屋が選ぶ大人の恋愛小説大賞」受賞作品。
├ 湊かなえ

【読書】湊かなえ『人間標本』

「人間の標本を作りたい」生物学者の榊史朗の父で画家の榊一朗は、勲章を授与された際のパーティーのスピーチでそう発言し、勲章を返還させられた。「人間の標本を作りたい」その思いに駆られた史朗は、実の息子を含む6人の少年の標本を製作。事件の発覚直後、史朗は手記をインターネットに投稿した後警察へ出頭し、一審の死刑判決を受け入れるが…
├ ジェフリー・アーチャー

【読書】ジェフリー・アーチャー『狙われた英国の薔薇 ロンドン警視庁王室警護本部』

ロンドン警視庁のウォーウィック捜査警部らは、王室警護本部による犯罪行為の摘発に向けた準備を進める。そんな時、リビアのテロリストがイギリスに入国するとの情報をキャッチする。水際でテロリストを逮捕し、ウォーウィックの仇敵である美術品窃盗詐欺師のマイルズの協力もあって、テロ行為を防ぐことに成功するが、テロリストの最大の目標はイギリス王室だった。
├ 望月麻衣

【読書】望月麻衣『京都寺町三条のホームズ13 麗しの上海楼』

「京都寺町三条のホームズシリーズ」初の海外を舞台にした作品。清貴が向かった先は上海!骨董品店〈蔵〉のオーナーの孫・家頭清貴は、世界的富豪のジウ・イーフェイが開催する企画展『世界至極の美術展』で展示する美術品の真贋を鑑定するために上海へ。しかし、ニューヨークを訪れている清貴の婚約者・真城葵に危害を加えると、脅迫の電話が入る。
├ パトリシア・コーンウェル

【読書】パトリシア・コーンウェル『憤怒』

大統領の暗殺計画を思わせる不審な動きをシークレットサービスがキャッチ。大統領は計画を変更し、ホワイトハウスへ戻る。厳戒態勢が敷かれる中、CIA調査官のレイチェル・スタンウィックが、マイクロ波を照射されて殺害された。奇しくもその頃、レイチェルの姉で裁判官のアニーと、検屍官のケイ・スカーペッタとレイチェルの不倫相手で検事のフラグラーは、同じ裁判に出廷していた。
└ 中山七里

【読書】中山七里『棘の家』

クラスでイジメが起きています。中学教諭の穂刈は、生徒から担任するクラスでイジメが起きていることを訴えられるが、事なかれ主義でうやむやな態度を取り続ける。そんな中、穂刈の小学6年生の娘が、イジメを苦にして自殺未遂を図る。妻は加害児童に対する復讐を誓い、息子からは責められ…
├ 下村敦史

【読書】下村敦史『ロスト・スピーシーズ』

アマゾンの奥地に望むものとは?植物学者の三浦は、南米アマゾンの奥地に咲くと言われる、ガンの特効薬になる「奇跡の百合」の採取を目指す、アメリカの大手製薬会社の社員らとともに、アマゾンへ足を踏み入れる。しかし、さっそく2人組の男たちに襲われ、予定外の難航を強いられる。それでも誰1人として引き返すと言い出さないのには、理由があった。
▼著者 ハ行

【読書】日野瑛太郞『フェイク・マッスル』

彼はナチュラルなのか、それともユーザーなのか?男性アイドルグループに所属する大峰颯太が、ボディービルの大会で3位に入賞した。専門家は3ヶ月前の大峰の写真と大会での写真を並べ、ドーピングを行わなければ、たった3ヶ月でこれだけの筋肉を手にいれることはできない。大峰は"ユーザー"だとSNSで叩いたが、大峰はドーピングを行っていない"ナチュラル"だと言い切る。
├ 辻堂ゆめ

【読書】辻堂ゆめ『二重らせんのスイッチ』

ある日突然、桐谷雅樹は警察に身柄を拘束された。雅樹にかけられた容疑は殺人。身に覚えのない容疑をかけられた雅樹は困惑するが、防犯カメラの映像、現場に残された血液のDNAなど、出てくるのは雅樹が犯人であることを裏づける証拠ばかり。雅樹のアリバイを証言する人物がいたことで雅樹は解放されるが、何が起きているのだろうか?