『終身検視官』、『死体掃除人』、『クライシス・クライシ』…数々の異名を持つL県警の凄腕検視官・倉石義男の活躍がドラマになった。
2009年、2010年にドラマ化された『臨場』のオフィシャルガイドブックと、未収録作品4本をひとつにしたスペシャルブック。
登場人物相関図や出演俳優へのインタビュー、各エピソードのあらすじ、ドラマの原作となった短編4本を収録。
横山秀夫さんの『臨場スペシャルブック』を読みました。
あらすじ
罪つくり
ラブホテルの1室で、若い女性が死亡しているのが発見された。
検視官心得の永嶋の検分から導かれたストーリーは、昏酔強盗をしようとした女が、体格のいい男に組み敷かれ、窒息死したというものだった。
検視官の倉石義男は、敷島拓美に「俺とお前は太った男を知ってるじゃねえか」と、謎の言葉を残した。
感想
連ドラ化された『臨場』のスペシャルブックです。
主要キャストへのインタビューや、各エピソードのあらすじなどとともに、4編の短編が収められています。
2004年に刊行された『臨場』では、倉石が検視で見つけた新事実によって事件が急展開していましたが、こちらに収められた作品では、倉石は病に冒され…
どちらかというと、安楽椅子探偵ものに近い話になっています。
これまで読んだ横山秀夫さんの作品はどれも好みですが、このシリーズも好き。
ただ、これ以上の展開はないのかな?と思えるだけに、ちょっと残念に思えたりもします。
人気シリーズをスパッとやめてしまう横山秀夫さんの男気も好きなのですが…
収録作品
『罪つくり』のほか、『墓標』、『未来の花』、『カウントダウン』が収められています。
墓標
締め切りまであと7時間。
原稿の締め切りが迫っているにもかかわらず、何も思い浮かばない推理作家の有馬一郎は、幼馴染みでS県警検視官の熊木のもとを訪ねる。
事例として、硫化水素を使った自殺についてのエピソードを聞き出すが、その事件について、隣県のL県警の検視官・倉石から問い合わせがあったという。
未来の花
S県警捜査一課警部の今村は、抱えている案件のアドバイスをもらうために、倉石を訪ねる。
他殺という見立てのその事件を、倉石は自殺だと言い切る。
カウントダウン
ガンを患った独居老人が、自宅で倒れているのが発見された。
交番勤務員が異状死事案として報告を上げたため、倉石も臨場することになったが




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