東日本成人矯正医療センター函館分院で、2名の受刑者が立て続けに死亡した。
いずれも病死と判断されたが、のちに別の受刑者が2人の死の原因が毒だったと言い出す。
はたして、2人は毒死なのか?また、毒の入手経路は?
2人の主治医だった金子由衣は、謎の解明を進めるが…
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嶋中潤さんの『ここでは祈りが毒になる』を読みました。
あらすじ
医師の金子由衣が務める東日本成人矯正医療センター函館分院に、体重100kgの妊婦・坂上敏江が入院してきた。
敏江は女児を出産した数日後に死亡したが、リスクだらけの身体だったこともあり、病死と判断される。
しかし、その2週間後、「死にたい」が口癖の緑内障の患者・井上明美が同様の症状で死亡するが、明美は新しいパジャマを着て、両手を胸の上で組んで亡くなっていた。
明美は自殺なのか?敏江の死との関連は?函館分院に緊張が走る。
感想
『ここでは誰もが嘘をつく』に続く「ここではシリーズ」の第2弾です。
受刑者や未決拘禁者が収容される医療刑務所という、ちょっと変わった施設を舞台にしたシリーズになっています。
前作に続き、犯罪者の治療をすることに意味はあるのか?という疑問を投げかけつつ、話が進んでいきます。
今回出てくるのは、タイトルにもある”毒”。
金子由衣が主治医を務める患者2人が、立て続けに同じような症状で死亡。
のちに、フグ毒による殺害が疑われます。
受刑者同士の物品の受け渡しが厳しく禁じられている施設内で、どうやって毒の受け渡しが行われたのか? また、その入手経路は?
前作よりも、ミステリ色の強い作品になっていました。
現段階で、シリーズ3作目の『ここでは言葉が死を招く』まで刊行されているようなので、こちらも手に取ってみたいと思います。




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