糖尿病患者が低血糖昏睡で死亡したのは、事件や事故ではないのか?
医療刑務所別院で矯正医官として働く医師の金子由衣は、当直の夜に前科4犯の受刑者の死に立ち会う。
由衣も立ち会った行政検視の結果は問題なしとされたが、医療事故や事件の可能性が由衣の頭に付き纏う。
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嶋中潤さんの『ここでは誰もが嘘をつく』を読みました。
あらすじ
金子由衣は、函館にある医療刑務所別院で矯正医官として働く医師。
ある当直の夜、糖尿病を患う前科4犯の受刑者が死亡する。
行政検視の結果、低血糖昏睡と判断されるが、医療事故や事件の疑いが由衣の頭から離れない。
透析治療を拒否する患者や、認知症で要介護の状態で出所の日を迎える受刑者など、日々の仕事に忙殺されるのだが…
感想
お初の作家さんです。
なかなか重いテーマを扱った作品です。
満足な治療や介護を受けられない人がいる中で、受刑者に対して税金を使って医療の手が差し伸べられる。
国の責任で受刑者の人権を守る必要はあると思うのですが、そうやって救った命にも関わらず、出所後に再犯を犯す者もいて…
嶋中潤さんの著書を調べてみると、他にも無国籍者の問題や死刑制度についてなど、重いテーマを扱った作品を書かれているようです。
介護の現場だとか、医療の現場というのは、過酷な環境なんだろうなということは想像に難くないのですが、さらに、対象者が受刑者となると…
誰かが務めないといけない仕事だとは理解できるのですが、自分が、となるとねぇ。
というか、普通の介護や医療の現場すら、自分には向いていない気がします。
重いテーマを扱った作品ではあるものの、由衣の視点で描かれているため、ワンクッション置かれているのかな。
テーマのわりには読みやすかったです。
もう1冊手に取ってみようかな?と思える作家さんでした。





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