バブルの波に乗り、中古車、輸入車の販売店を興した男性は、バブルの崩壊とともにすべてを失った。夫婦で故郷の福井に戻り、心中を計ろうとしたふたりが目にしたものとは…
バブル崩壊、不景気、リストラなど、社会の大きな流れの中で人生を左右された人々の苦悩と切なさを描いた4編の短編集。
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秋吉理香子さんの『雪の花』を読みました。
あらすじ
バブル期に車のセールスマンとしてひと財産を築いた男は、中古車や輸入車を販売する会社を興した。
しかし、輸入した車が船の上にあるときにバブルがはじけ…
感想
私はバブルを経験していない世代なのですが、どの作品を読んでも、我が身に覚えのある部分があって、いろんなことを思い出しながら読ませてもらいました。
今になって振り返ってみると、とんでもないことを積み重ねてきた人生だなぁと…
あの時、こうしていれば…と、いつものループに入ってしまうわけですが、誰しも多かれ少なかれ経験のあることなんだろうなぁと思ったりも。
表題作の『雪の花』は、私が学生時代を過ごした福井が舞台の作品。
思い入れのある花でもあるので、寒い雪の中の話であるにも関わらず、どこか暖かいものを感じてしまいました。
収録作品
表題作のほか、『女神の微笑』、『秘跡』、『たねあかし』が収められています。
女神の微笑
離婚によって別々に暮らすことになった娘の撫子との面会日、昔家族で行ったことがある遊園地を待ち合わせ場所に指定するが、そこはすでに閉鎖されていた。
秘跡
出張から帰ると、妻の姿が消えていた。
両親の介護のため、外出することがほとんどなかった妻は、どこへ行ったのか?
たねあかし
大学を卒業したばかりの男が惚れた、職場の三十路過ぎの女性。
別れた原因は男の方にあるのに、なぜか女性から別れた理由を告げる手紙が届く。




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