この本の美味しい召し上がり方
1 まず良識をみじん切りにします。
2 焦燥感と恐怖感に耐えられなくなるまで、強火で炒めます。
3 芯が見えるまで、不快感の皮を剥き続けます。
4 裏切りを100ccほど入れてフランベします。
5 お好みの名前を添えて、お召し上がりください。
ちょっと変わった短編集。
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浅倉秋成さんの『まず良識をみじん切りにします』を読みました。
あらすじ
そうだ、デスゲームを作ろう
米や小麦粉の卸しをする会社で営業をしている花籠は、大手食品メーカーの製菓部門の担当。
しかし、担当者が佐久保に変わってからハラスメントを受けるようになった。
さらに、小麦粉の納品業者を変えられてしまう。
花籠は貯蓄をすべて使い果たし、佐久保をデスゲームに誘い込むことを計画するが…
感想
『そうだ、デスゲームを作ろう』と『完全なる命名』はそれなりに楽しめたのですが、ほかの3編は正直いまいちでした。
「この本の美味しい召し上がり方」と各話が対応していることはわかったのですが、それもいまいちだったかなぁ。
『完全なる命名』は、私も経験したことがありますが、子供の名前を考えるって難しいですよね。
その子が一生背負っていく名前ですから。
ちょうどキラキラネームが流行っていたときでしたが、うちは確実に読んでもらえる名前にしようと。
どこかで書いたような気もしますが、ちょっと重い名前を背負わせてしまったので(まだ本人たちには内緒ですが)、少し酷なことをしたかな?という思いがあったりもします。
いささか消化不良でしたが、最後の『完全なる命名』で救われたといった感じでしょうか。
収録作品
『そうだ、デスゲームを作ろう』のほか、『行列のできるクロワッサン』、『花嫁がもどらない』、『ファーストが裏切った』、『完全なる命名』が収められています。
行列のできるクロワッサン
7、8人の行列の先には、新しいクロワッサン専門店があった。
行列は日々伸び続け、ついに42.195kmを超える。
花嫁がもどらない
結婚式の2次会の最中、花嫁が「気分が悪い」と言って控室にこもってしまった。
会場では、花嫁の気分を悪くさせた犯人探しがはじまる。
ファーストが裏切った
プロ野球の試合中、初出場のファーストがミスを連発。かと思いきや、ボールをスタンドに投げ込んだり、味方のほかの選手にタックルをしたりと、明らかに試合を妨害する行為をはじめる。
完全なる命名
小林清司は約1ヶ月後に生まれてくる息子の名前を任せられた。
様々な名前を考えるものの、妄想の中でその名前が否定され、追いつめられていく。




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