【読書】[オススメ]雫井脩介『犯人に告ぐ』

雫井脩介 犯人に告ぐ ▼著者 サ行

劇場型犯罪に対抗する方法は劇場型捜査だ――
川崎市で発生した連続男児殺害事件。
不祥事が相次ぐ神奈川県警本部長の曾根は、捜査官をテレビのニュース番組に出演させるという荒技に出る。
白羽の矢が立ったのは、6年前の誘拐事件の捜査失敗の責任を押し付けられ、記者会見を炎上させてしまった巻島史彦警視だった。

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雫井脩介さんの『犯人に告ぐ』を読みました。

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あらすじ

6年前に発生した誘拐事件の捜査に失敗し、その後の記者会見を炎上させてしまった巻島史彦警視は、所轄に飛ばされていた。
それ以降、不祥事が相次ぐ神奈川県警管内で、連続男児殺害事件が発生。
誘拐事件の責任を巻島に押し付けることに成功し、本部長として神奈川県警に舞い戻ってきた曾根は、捜査官をテレビ番組に出演させる”劇場型捜査”を思いつく。
その捜査の責任者として白羽の矢が立ったのが、所轄で実績を積んでいた巻島だった。

感想

面白い作品でした!
最近、面白い作品に当たることが多かったのですが、その中でも一、二を争う作品じゃないかな。
本当にページをめくる手が止まりませんでした。

6年前の誘拐事件と、今回の連続男児殺害事件がどう繋がるのかな?という点も気にはなったのですが、テレビのニュース番組に出演するという”劇場型捜査”で、どうやって犯人に迫るのかというところがさっぱり想像がつかなくて…
犯人のミスを一撃で突いたところは見事でした。

その過程で、獅子身中の虫に悩まされたり、時間が経つにつれ内外からの非難の声が大きくなっていったりする様子などもうまく書けていて、捜査が停滞しているはずなのに、次の展開が気になって仕方がないという、息もつかせない文章にすっかりやられてしまいました。

文庫本上下巻で計660ページほどの長編なのですが、そんな長さを感じさせられない作品でした。

最後は結果が伴わなかったらどうするんだろう?と思える大勝負でしたが、人事を尽くして天命を待つというやつだったんでしょうね。

大藪春彦賞や週刊文春ミステリーベストテンで1位を獲得するなどしたそうですが、それも納得の1冊でした。

シリーズ化されているようなので、そちらも気になるところ。

オススメです。

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