秋吉理香子さんの『無人島ロワイヤル』を読みました。
あらすじ
バー〈アイランド〉の常連客7名とマスターは、無人島に3つ持っていくなら何を持っていく?という話題で盛り上がっていた。
そこで、マスターが所有する無人島に実際に行ってみようということになるが、睡眠薬を入れた酒を飲まされている間に、クルーザーもろともマスターに置き去りにされてしまう。
最後まで生き残った人物には帰りのボートと10億円を与えると言われ、無人島でのバトルロワイヤルがはじまる。
感想
サバイバルゲームマニアの五木がいたせいで、全員で生き残ろうという話にはならず、さっそく蹴落としあいがはじまります。
終盤まで残る人は予想どおり。
最後まで残る人も予想どおり。
最後の戦い方も予想どおり。
これでどうやってオチをつけるのかなぁ?と思いきや、思いがけぬトラップが。
冷静になって考えれば、もっと上手いやり方があったと思うのですが…
秋吉理香子さんは明示していませんが、それに思い当たらないところが登場人物たちの詰めの甘いところでしょうか。
今さら無人島でのバトルロワイヤルなんてねぇなんて思いながら読みはじめましたが、「無人島に3つだけ持っていくことができるなら何をもっていく?」というところからスタートしているのがミソでしたね。
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