特殊清掃――
孤独死や自殺、事件・事故現場などの汚染箇所の清掃を専門とする〈エンドクリーナー〉に入社した秋廣香澄は、社長の五百旗頭と先輩社員の白井とともに、今日も特殊清掃の作業にあたる。
作業の過程で、その部屋で亡くなった人たちが抱えていた事情が浮かび上がるが…

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中山七里さんの『特殊清掃人』を読みました。
あらすじ
祈りと呪い
勤めていた会社が倒産し、〈エンドクリーナー〉に転職した秋廣香澄は、社長の五百旗頭とともにワンルームマンションの特殊清掃に入る。
亡くなったのは香澄と同年代の女性。
部屋の中はゴミ屋敷と化していたが、クローゼットの中だけは整然としていた。
クローゼットの中に吊されていた服に既視感を覚えた香澄は、ゴミ袋に入れる前に1枚1枚写真を残すが…
感想
特殊清掃業者〈エンドクリーナー〉で働く3人による、4編の連作短編集になっています。
なかなかきつそうな仕事ですが、終わりが見えている分、(私が自分には無理だと思っていて、常々頭が下がると思っている)介護職よりも良いのかな?と思うのは私だけでしょうか。
五百旗頭らの手にかかると、物言えない死体というか、死体が残されていた現場から、様々なことが見えてきます。
”鈍感”であることが大事という五百旗頭ですが、いろいろと気づいてしまうのは、元刑事だったからでしょうか…
中山七里さんにしては、どんでん返しが控えめな作品ばかりでしたが、そのぶんじっくりと読ませてもらったように思います。
文字通り特殊な仕事ですが、こういった仕事を請け負ってくれる人たちがいるから社会がまわっているんだなってことを感じながら読ませていただきました。
収録作品
『祈りと呪い』のほか、『腐蝕と還元』、『絶望と希望』、『生の遺産と負の遺産』が収められています。
腐蝕と還元
ベンチャー企業の社長・伊根欣二郎が入浴中に亡くなったマンションの特殊清掃に入った香澄と五百旗頭。
追い焚き機能がオンになった状態で1週間放置された遺体は腐蝕が進んでいて…
絶望と希望
〈エンドクリーナー〉の社員・白井が特殊清掃に入ったのは、学生時代にバンドを組んでいた川島瑠斗の部屋だった。
遺品のパソコンの中から、メジャーでも通用しそうな曲が見つかるが…
生の遺産と負の遺産
五百旗頭らが特殊清掃に入ったのは、「平成最後の相場師」と呼ばれた諏訪連司郎の邸宅だった。
諏訪が亡くなっていた電動リクライニングベッドが置かれていた床の下から金庫が出てきて、中には遺書が収められていた。




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