土砂崩れの先では連続殺人事件が起きている――
世界的アーティスト・土塔雷蔵に恨みを持つ小笠原恒治は、雷蔵が住む荒土館を目指すが、地震による土砂崩れで荒土館に繋がる唯一の道路が寸断されてしまう。
そんな時、土砂崩れの向こうにいた女性から、交換殺人の提案を受ける。
自分が雷蔵を殺害する代わりに、旅館の若女将を殺害して欲しいと…
阿津川辰海さんの『黄土館の殺人』を読みました。
あらすじ
小笠原恒治は、世界的アーティストの土塔雷蔵を殺害するために、雷蔵が住む荒土館を目指すが、直前になって地震が発生し、荒土館に繋がる唯一の道路が土砂崩れで塞がってしまう。
そんな時、土砂崩れの向こうにいる女性から、自分が雷蔵を殺害する代わりに、旅館の若女将を殺害して欲しいと、交換殺人の提案を受ける。
感想
「館四重奏シリーズ」の第3弾です。
第2弾の『蒼海館の殺人』読んだときは、蒼海館が建っているところまで浸水するはずがない!と、文句を言った記憶があるのですが、推理小説としては面白かったというのと、交換殺人というところに惹かれてこの作品を手に取りました。
3部構成になっているのですが、第2部での度肝を抜く謎解きのところですべてを明らかにしてしまった方が、個人的には面白かったんじゃないかなと。
第3部で、その謎解きの答えあわせが行われるのですが、小さな積み重ねで、第2部での謎解きのような驚きはなかったかなと…
あと、3点ほど気になったところも…
1番大きなトリックは面白いものの、実現可能性に無理があるかなと。また、キズの付き方もそうはならんだろと思ってしまいました。
さらに、エレベータにしても、下階とフラットには止まらないんじゃないかな?と思うのですが…
まぁ、そういう細かいところを無視して読んでしまえば、大がかりな舞台装置と血の通った人間ドラマで飾られた推理小説と言えるのではないでしょうか。




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