霧が晴れない限り、脱出する方法がない――まさに、白い檻です。
研修医の春田芽衣は実習で北海道の温泉湖近くの病院を訪れる。
しかし、深い霧の上、到着翌朝に発生した大地震の影響で病院の周囲に硫化水素が流れ込んできた。
さらに、病院のスタッフが変死体で見つかり…

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山口未桜さんの『白魔の檻』を読みました。
あらすじ
兵庫市民病院の研修医・春田芽衣は、へき地医療支援で派遣される城崎響介医師とともに、北海道の温泉湖近くにある更冠病院に実習に行くことに。
しかし、病院の周囲は濃い霧に囲まれ、迎えてくれるはずの九条環が変死体で発見された。
さらに、翌朝発生した強い地震により、硫化水素ガスが流れ込んできた。
感想
『禁忌の子』でデビューされた山口未桜さんの第2作です。
前作も全力でぶつかってこられた印象を受けたのですが、今回も同じ印象を受けました。
読むこちら側も、全力で受け止めながら読むって感じ。
濃霧によって病院が孤立ということで、クローズドサークルが完成?と、ちょっと物足りなさを感じたのですが、続く地震で道路が寸断。
さらに、硫化水素が流れ込んでくるということで、クローズドサークルどころか、時限装置まで完成してしまったのには衝撃を受けました。
今村昌弘さんの『屍人荘の殺人』でのクローズドサークルの出来上がり方にも衝撃を受けましたが、今回はそれ以上だったかも。
『禁忌の子』では、密室殺人のトリックが少し弱いかな?という印象を受けましたが、今回も密室が登場。
山口未桜さんさんが密室好きなのか、前回のリベンジなのか…
ただ、やっぱりちょっと弱いかな?という印象を受けてしまいました。
病院の中の混乱っぷり(特に患者たち)も薄いような気がしましたが、あまり発散させてしまっても収拾がつかなくなってしまいますからね。
出だしから一気に引き込まれる作品。
平日に読んだので2日にかけて読むことになりましたが、週末なら夜ふかしをしてでも読み切ってしまいたくなる作品に仕上がっていました。
機会がありましたらぜひ。




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