【読書】綾辻行人『十角館の殺人』

綾辻行人 館シリーズ ├ 綾辻行人

十角形の館が建つ孤島・角島に大学のミステリ研究会のメンバー7人が上陸した。
角島には建築家・中村青司が建てた屋敷があったが、半年前の火事で焼け落ちてしまい、離れとして建てられた十角館だけが残っていた。
角島に上陸して三日目の朝、”オルツィ”の絞殺体が発見される。
それは、連続殺人の幕開けだった。

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綾辻行人さんの『十角館の殺人』を読みました。

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あらすじ

建築家・中村青司が建てた十角館がある孤島・角島に、大学のミステリ研究会のメンバー7人が上陸した。
2日目の朝、ホールのテーブルの上には、「第一の被害者」~「第四の被害者」、「最後の被害者」、「探偵」、「殺人犯人」と書かれた7枚の板が置かれていた。
そして翌朝、仲間内で”オルツィ”と呼ばれる学生の絞殺体が発見される。

感想

再読です。
なんだか、久しぶりに読みたくなって。

1987年に刊行された作品です。
本邸にあたる青屋敷の火事の影響で、電話も電気も通じない角島での1週間。
スマホもパソコンもない生活。現代の学生では考えられない生活ではないでしょうか。
会誌の原稿も手書きだからこそ成り立つ”合宿所”なんでしょうね。

孤島での殺人事件というと、ミステリ好きならすぐにクローズドサークルと位置づけてしまいたくなりますが、本土から5kmしか離れていないこと、青屋敷と十角館を建てた中村青司がいたずら心を持った建築家だったことから、外部犯の可能性も捨てきれないというところが、一筋縄ではいかない要因になっています。

編集の妙で、改訂版になった時に、ページをめくったその1行で真実が明らかになるという演出がなされています。
以前からも”衝撃の結末”だったわけですが、この演出の効果は絶大です。

再読なので、話の内容はある程度頭の中に入っているのですが、それでも突如やってきたその1行にガツンとやられてしまいました。

現在、「館シリーズ」第10弾の『双子館の殺人』を執筆中とのことなので、そちらの方も楽しみにしています。

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