【読書】赤川次郎『幽霊写真展』

赤川次郎 幽霊シリーズ ├ 赤川次郎

宇野喬一の先輩刑事・掛川が、祭りの御輿をかついで豪快に笑う男の写真で、コンクールの銀賞を獲った。
後日、掛川の妻・史子が殺害されているのが発見されたが、現場は史子が通う絵画教室の教師・田代の家だった。
以前から、掛川は2人の中を疑っていて…
事件はやがて、以前掛川が起こした冤罪事件に繋がっていく。

赤川次郎さんの『幽霊写真展』を読みました。

広告
広告
広告
500万冊以上の電子書籍が読み放題『Kindle Unlimited』への登録はこちらから

あらすじ

警視庁捜査一課の警部・宇野喬一の先輩・掛川が、写真展で銀賞を獲った。
恋人の永井夕子と写真展を訪れると、ご機嫌な掛川の一方で、妻・史子は浮かない様子。
後日、史子が通う絵画教室の教師・田代の部屋の中で史子の死体が発見される。
その時間、掛川はバーで酔い潰れるまで飲んでいたというアリバイがあったが…

感想

「幽霊シリーズ」の第31弾です。
安定感がありますね。
このシリーズが、赤川次郎さんのなかで、初期の作品から1番変わっていないように感じるのは気のせいでしょうか。

40歳でおじさん扱いをされている宇野警部。
以前はなんとも思っていませんでしたが、自分がアラフォーになり、宇野の年齢を超えてみると、40歳なんてまだまだ若いじゃないと思うようになってきました。

このシリーズが変わらないと感じる一因として、宇野の性格があるでしょうか。
写真展で銀賞を獲った掛川のように、なんとしても自白をさせてしまえば良いといった考え方の、時には暴力もいとわないような刑事だったら、大きな方向転換を強いられていたのではないかと思います。

考えてみると、赤川次郎さんのシリーズ作品に出てくる刑事たちは、どれも人情に溢れているように思います。
1番荒っぽいであろう大貫警部でさえ、容疑者に暴力を振るって自白を引き出すといったことはしませんからね。

収録作品

表題作のほか、『愛しの夕子、危機一髪』、『花嫁の父、花婿の母』、『狼に明日は来ない』、『いつの日にか、ヒーローに』、『母を訪ねて30メートル』、『名門の黄昏』が収められています。

愛しの夕子、危機一髪

〈長命組〉の組長・三大寺高志の娘・ゆかりが自殺を図った。その原因は、永井夕子にあるらしい。
三大寺は夕子のクビに500万円をかける。

花嫁の父、花婿の母

俳優のクレアと英和希がレストランウェディングをあげる段になって、はじめて顔を合わせた花嫁の父と花婿の母がけなし合いをはじめた。
2人は25年前に撮影した映画の端役で共演していた。

狼に明日は来ない

宇野と夕子が夜道を歩いていると、アパートの隣の部屋から「殺される!」という叫び声が聞こえたと、少女に助けを求められた。
しかしその少女は、過去にも3回同じことを言って交番に駆け込んでいた。

いつの日にか、ヒーローに

映画館で山田秀一が殺害された。
山田の尻ポケットには、妹・秋子の夫・寺前健一がホテルで落とした手帳が入れられていた。
どうやら山田は、秋子に健一の手帳を500万円で買い取らせようとしていたらしい。

母を訪ねて30メートル

母が行方不明になり、自分のギャラで兄妹2人を食べさせている16歳の岡部律子は、一戸建ての住宅を購入することができた。
ひょんなことから、隣の家に住んでいた母・佐知子と対面し…

名門の黄昏

日本舞踊瀬戸川流のもっとも大きな会で、家元の瀬戸川竜ノ介が舞台にせりから上がると、短刀で腹を刺されて殺害されていた。
瀬戸川流では事件捜査への協力そっちのけで、次期家元争いが始まる。

コメント

タイトルとURLをコピーしました