東京都内の空き地で、大学生が殺害されているのが発見された。
大学生は刑事の妻・一柳美緒と密会中、強盗に襲われたのだった。
登山家の高浜の名前が捜査線上に浮かぶが、高浜はヒマラヤ山脈のネパルチュリ頂上へのアタック中に消息を絶っていた。
高浜とともにネパルチュリにアタックした津雲は、高浜の遺体回収のための登山を計画するが…
楽天市場で購入する
森村誠一さんの『白の十字架』を読みました。
あらすじ
都内の空き地で、刑事の妻・一柳美緒と密会中の大学生が殺害された。
捜査線上に高浜正一の名前があがるが、高浜はヒマラヤ山脈のネパルチュリ登山中に消息を絶っていた。
高浜とともにネパルチュリの山頂にアタックした津雲らは、高浜の義父の金銭的バックアップを受け、高浜の遺体回収のための登山を試みるが、その頃日本では新たな人物の名が捜査線上にあがっていた。
感想
森村誠一さんの作品は、『密閉山脈』に続いて2冊目です。
どちらも山岳ミステリということで手に取ってみたのですが、今私の中でブームが来ている山岳小説とはちょっとジャンルが違うかな。
でも、作品自体は面白いので、ほかの作品も手に取ってみたい作家さんです。
中盤以降は、そんな偶然ってないでしょうと言いたくなるような偶然が幾重にも重なります。
そんな都合の良いようにことが進むかなぁと思いながら読んでいたのですが、そういった偶然の積み重なりから真相が明らかになっていく作品だったんですね。
決め手となる偶然が浮かないようにするために、いくつかの偶然を仕込んでいたのかな?と感じました。
ラストはこれで良いのかな?とも思いましたが、荒天に見舞われた山嶺のように、すべてが見えない美しさがあるのかなと。
ヒマラヤと都内の殺人事件がどう結びつくのかな?と思いながら読みはじめましたが、ジグソーパズルのピースがすぱすぱとはまっていくように、面白いように繋がっていって、なかなか楽しい体験をさせてもらいました。
多少、できすぎた偶然が重なるのも、ジグソーパズルがうまく進む時と同じかも知れませんね。




コメント