富澤充は経営コンサルタントをしており、稼業は順調。しかし、副業として殺し屋をしている。
一方、美術品を扱う通信販売業を営んでいる鴻池知栄もまた、副業として殺し屋をしている。
そのふたりのもとに、婚約中の男女を結婚後に殺して欲しいという依頼が入る。
石持浅海さんの『花嫁と殺し屋』を読みました。
あらすじ
副業として殺し屋をしている富澤充と鴻池知栄のもとに、それぞれ秦野香苗と岡正弥の殺害依頼が舞い込んだ。
2人は婚約中で、月末に結婚するので、結婚後1ヶ月以内に殺害してほしいというオプションがつけられていた。
感想
「殺し屋探偵シリーズ」の第5弾です。
富澤は依頼料を引き上げた様子。
こんな所まで物価高の影響が及んでいるのですね。
もっとも、富澤への依頼料は東証一部上場企業の平均年収を参考にしているので、サラリーマンの年収が上がったとも言えるのですが。
表題作の『花嫁と殺し屋』は、婚約中の男女を結婚後に殺害してほしいという依頼が、富澤と鴻池にそれぞれ入るという話になっています。
いつものように、殺害依頼の背景を推理してしまうふたりですが、その背景がちょっと複雑だったかな。
『宴の後』は、これまでの作品とちょっと趣の違った作品。
殺し屋によってターゲットを殺害してもらったあとを描いた作品でしたが、これはこれで面白かったです。
収録作品
表題作のほか、『一礼』、『生きていたら』、『宴の後』、『後から後から』が収められています。
一礼
富澤充のもとに、国田和夫の殺害依頼が舞い込んだ。
国田には、最寄り駅への通り道にある1軒の住宅に向かって、毎回立ち止まって一礼するという奇妙な習慣があった。
生きていたら
鴻池知栄のもとに、末吉雅秀の殺害依頼が舞い込んだ。
依頼には、ターゲットが7月10日を過ぎても生きていたらというオプションがついていた。
宴の後
尾花大希は殺し屋に依頼してセミナーで知り合った堤田を殺害してもらった。
犯人は逮捕されず、このまま迷宮入りになりそうだったが…
後から後から
鴻池知栄のもとに、大平真生の殺害依頼が舞い込んだ。
知栄が下調べをしていると、3回にわたってオプションの追加があった。




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