【読書】[オススメ]岡嶋二人『99%の誘拐』

岡嶋二人 ▼著者 ア行

末期がんに冒された生駒洋一郎は、8年前に息子の慎吾が誘拐された時のことを病床で書き残し、生涯を閉じた。
それから12年後、慎吾が勤めるリカードの社長・武藤為明の孫・葛原兼介が誘拐された。
身代金は10億。その運搬役として、24歳になった慎吾が指名された。
慎吾は勤務地であるカナダから急遽帰国するが…

岡嶋二人さんの『99%の誘拐』を読みました。

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あらすじ

半導体製造会社・イコマ電子工業の社長・生駒洋一郎は新工場を建てるために私財のすべてを担保に入れて5000万円を用意した。
しかし、息子の慎吾が誘拐され、身代金としてその5000万円を奪い取られてしまう。
20年後、そのイコマ電子工業を買収したリカードの社長・武藤為明の孫・葛原兼介が誘拐された。
身代金は10億。その運搬役として、リカードの社員となり、カナダで行われている共同研究に参加している慎吾が指名された。

感想

岡嶋二人さんの作品はこれで3冊目ですが、そのどれもが面白い!
この作品も例外ではなく、というか、これまで読んだ作品の中で1番面白い作品でした。

自らが誘拐されたことにより、父の洋一郎が命をかけて用意した5000万円を奪い取られてしまった慎吾。
その父の会社を買収したメーカーの社長の孫が誘拐され、身代金の運搬役として指名されるという運命のいたずらが…
まぁ、そこにこの作品を1番面白くする仕掛けが施されているのですが、それは読んでのお楽しみということで…

誘拐犯とのやりとりは、今読んでも斬新なものですが、1つだけ気になったことが…
葛原兼介が誘拐された昭和62年だと、まだタイムラグが発生したはずなんですよね。
刊行時にも、誘拐犯が使った手段について、そんなにうまくいくはずがないといった声が挙がったそうですが、それについては、なんとかならないことはないんじゃないかと。
ただ、このタイムラグだけは避けがたいと思ってしまうんですよね。
そこが残念、というか、そんな細かいところに引っかかっている自分に残念といった気分でした。

洋一郎が書き残した1つめの誘拐については、想像の範疇でしたが、2つめの誘拐については、終始ドキドキワクワク。
ついついページをめくる手が止まらなくなってしまいました。

オススメの1冊です!

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