世界的に猛威を振るったウイルスの影響により、真城葵のニューヨーク留学の話が立ち消えになってしまった。
慌てて就職活動を行い、1度は広告代理店に職を得るものの肌に合わず、事業縮小とともに退職。骨董品店〈蔵〉の正社員として働くことになる。
そんな葵に与えられた肩書は、「美術補佐人」というものであった。
望月麻衣さんの『京都寺町三条のホームズ22 美術補佐人の誕生』を読みました。
あらすじ
ニューヨークで活動するキュレーター、サリー・バリモアのもとで修業する予定だった葵だが、世界的に猛威を振るったウイルスの蔓延により、留学を断念することになった。
1度は広告代理店に職を得るものの肌に合わず、事業規模を縮小するのを機に骨董品店〈蔵〉の正社員として働くことになった。
そんな葵のもとに、25歳以下の学芸員やキュレーターだけで美術展を開催する企画の話が持ち込まれる。
感想
「京都寺町三条のホームズシリーズ」の第22巻です。
ようやく追いつくことができました。
冒頭から驚きの展開が。
でも、この2人ならこの方が安心できるかも知れませんね。
おそらく新型コロナウイルスのことを指すであろう、ウイルスの蔓延により、ニューヨーク留学ができなくなってしまった葵。
慌てて見つけた就職口は、旧態依然としたところだったようで。
今でもこんな職場はあるのかなぁ? 職種や会社の規模によっては、そんなものなのかもしれませんね。
少し寄り道をしてしまったものの、それをプラスと受け止め、〈蔵〉に帰ってきた葵が、一回り成長したように見えます。
作中に出てきた、「井の中の蛙、大海を知らず。されど、空の青さを知る」という言葉、なかなか良いですね。
後半部分は日本に入ってきてからの後付けという説もあるそうですが、はじめて目にしました。
ネガティブな言葉をポジティブな言葉に変えてしまうあたり、日本人の民族性が出ているような気がしました。
次回作は、アンダー25の学芸員やキュレーターによる美術展の企画の話がメインになるのでしょうか。
それに伴い、また大きな世界へと足を踏み出すようですので、そちらの方にも期待です。




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