東野圭吾『ラプラスの魔女』

東野圭吾さんの『ラプラスの魔女』を読みました。

 

 

遠く離れた2箇所の温泉地で、硫化水素中毒による死亡事故が続いた。
現地調査に向かった青江は、被害者にとっても、温泉地にとっても、不運な事故としか結論づけられなかった。
青江は2つの温泉地で、未来を予測できる不思議な少女と出会う。
東京に戻った青江は、1つのブログと出会う。書いているのは甘粕才生という映画監督で、娘が起こした硫化水素自殺で妻と息子も巻き添えになり、かろうじて息子だけが生き延びていた。

超人的な能力を持つ2人の少年少女。
この子はこんな特殊能力を持っていて、こんな風にして事件を起こしたんです。と持って来ると、アンフェアな作品を読まされた気分になってしまいますが、物語の途中で彼らが持つ能力を明らかにし、犯行の方法も悟らせるあたりが、東野圭吾さんって上手いよなぁと思わされるポイントです。

ちょっとSFっぽい、というか、SFの要素を持ち合わせているのですが、現実に起きてもおかしくないと思わせるところが、やっぱり上手いなぁと思わされます。

こういった超人的な能力を身につけた人物が出てくる作品は、他にも『プラチナデータ』や『美しき凶器』などがありますが、いずれも東野圭吾さんの上手さを味わえる作品だと思います。

 

 

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