【読書】辻堂ゆめ『サクラサク、サクラチル』

辻堂ゆめ ├ 辻堂ゆめ

それを「虐待」っていうんだよ――
朝5時から深夜1時まで、時には手を上げられながら勉強机に縛り付けられている染野家の常識は、世間の常識ではなかった。
そしてまた、それを告げた星愛璃嘉の家は母子家庭で、精神を病んだ母のために星がバイトで生計を立てていた。

辻堂ゆめさんの『サクラサク、サクラチル』を読みました。

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あらすじ

東大合格のため、時に手を上げられながら早朝から深夜まで勉強を続ける染野高志は、ある日クラスメイトの星愛璃嘉から、自身を取り巻く教育環境を「虐待」だと指摘される。
星もまた、精神を病みネグレクトを受けている母に代わってアルバイトで生計を立てていた。
ふたりは自分たちを追いつめた親への復讐計画を立てる。

感想

特に前半は、読んでいて気が重くなってくる作品でした。
異常なまでに東大合格にこだわる両親と、虐待の数々…
アルバイトで家の生計を支えている星の家庭の状況も…

中盤からは、ふたりが親への復讐計画を練りはじめ、想定外の出来事が発生したこともわかるのですが、なかなか復讐計画の内容が見えてきません。

面白くなってきたのは、星が勉強が好きだという気持ちを高志が理解しはじめた頃からでしょうか。

高志が計画した復讐は想定の範囲内だったのですが、直前までは間違っていたのかな?と思いながら読んでいました。
一方、星の復讐についてはまったくの想定外。

最終的にはふたりとも思いどおりの道に進めたようで何より。
中盤までの重苦しさとは裏腹に、読後感の良い作品になっていました。

コメント

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