【読書】島田荘司『異邦の騎士』

島田荘司 御手洗潔シリーズ ├ 島田荘司

島田荘司さんの『異邦の騎士』を読みました。

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あらすじ 

“私”は、公園のベンチで目覚めたが、過去の記憶が一切残っていなかった。
街を歩いているうちに、石川良子という女性と知り合い、石川啓介を名乗って良子と同棲しはじめるが、引き出しの中から啓介の免許証を見つけてしまう。
そこには、住んでいたアパートの住所と、益子秀司という名前が書かれていた。
免許証に書かれていたアパートから辿っていくと、そこには驚くべき過去が隠されていた。

感想

御手洗潔の最初の事件という位置づけになっています。

1988年の刊行と、35年も前の作品なのですが、読みづらさはなく、すいすいと頭に入ってきました(この頃の作品なら、そんなに古くはないですよね)。

頭に入ってくる分、自分なりに推理をしながら読み進めていったのですが、結末は私の想像をはるかに超えるものに。
島田荘司さんの方が、1枚も2枚も上手でしたね。

御手洗潔が、なぜそこまでヒントに辿り着けたのかや、どうやって真実に近づけたのかについては、まさに超人的。
特に、御手洗潔が目にすることができないはずのヒントをどうやって目にしたかについては、ちょっと無理がある説明かな?とも思いましたが、御手洗潔の推理力でカバーしたのでしょう。

「御手洗潔シリーズ」というと、数十年前の作品になるので、手に取るのにちょっと勇気がいるのですが、現代でも名作と言われる作品には、それなりの理由があるんだなぁと思えてきます。

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