【読書】赤川次郎『二階の沈黙』

赤川次郎 ├ 赤川次郎

赤川次郎さんの『二階の沈黙』を読みました。

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あらすじ 

西沢隆一と芳恵の1人息子、7歳の守が8階のベランダから、肩のベルト1本でぶら下がってしまった。
しかも、玄関にはチェーンがかけられており、室内に入ることができない。
上階のベランダから飛び移り、絶体絶命のピンチを救ったのは、佐原だった。
体調を崩し、職を失った佐原に、西沢は自社の経理の仕事を紹介するが、経理課のベテラン社員・岡田道江が使い込みを行ってクビになる。
さらに、近所に住む主婦・三田典子が、佐原に襲われたと言うが、佐原は典子の妄想だと言う。

感想

久々の赤川次郎さんです。
安心するというか、落ち着くというか…
私の原点はここにあるんだなぁと実感しました。

中盤は、典子が嘘を言っているのか、佐原が嘘を言っているのか、どちらともとれない絶妙な書き方。
このあたりが上手いなぁと、改めて思いました。
そして、佐原がどういう人物なのかがわかったあとは、一転して佐原の性格を強調するような記述。
本当に上手いです。

最後はどうなってしまうのかと、手に汗握る展開。
まさに、ハラハラドキドキ。
ノンストップで読み切ってしまいました。

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