【読書】谷春慶『筆跡鑑定人・東雲清一郎は、書を書かない。 ~鎌倉の猫は手紙を運ぶ』

谷春慶 筆跡鑑定人・東雲清一郎は、書を書かない。シリーズ ├ 谷春慶

書の達人でありながら、学内随一の変人である東雲清一郎。
祖父の手紙の鑑定を依頼したことがある近藤美咲は、清一郎と会話ができる数少ないひとり。
黒猫を通じた奇妙な文通相手の謎、飲食店の看板に書かれたバツ印の謎…
知り合って以降、美咲と清一郎が行動を共にする機会が増えるが、清一郎の毒舌は相変わらずで…

谷春慶さんの『筆跡鑑定人・東雲清一郎は、書を書かない。 ~鎌倉の猫は手紙を運ぶ』を読みました。

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あらすじ

東雲清一郎、耽溺する。

近藤美咲の友人、岡本雪穂の部屋に黒猫のクロが遊びにくるようになった。
あるとき、クロがケガをしているのを見つけた雪穂は動物病院で治療を受けさせたのだが、その後飼い主から治療費を払うとの旨の手紙を首輪につけてきた。
雪穂は字がきれいではないので、返信をためらい、書の達人である東雲清一郎に字をきれいに書く方法を学ぶ。

感想

「筆跡鑑定人シリーズ」の第2弾です。

前作では、絶対にお近づきになりたくない人だった東雲清一郎ですが、少しは丸くなった様子。
それだけ、美咲に対しては心を開きつつあるのかな?
ようやくまともな会話が成り立ちつつあります。

人づきあい以外ほぼパーフェクトだけど、極端な方向音痴である清一郎と、コミュニケーション能力とごく一般的な方向感覚を持った美咲のコンビにも安定感が出てきました。

最初に収められている『東雲清一郎、耽溺する。』に書かれている、きれいな字を書くコツは、これだけでも一読の価値があるものでした。
私はかなりのくせ字なのですが、納得する内容ばかり。

ちなみに、ボールペンはCROSSのものを愛用しています。
いろいろ試してCROSSに辿り着いたわけではなく、大学の入学祝いに叔父からいただいたのがCROSSのボールペンで…
今では5本に増殖しています。
同じメーカーにしておくと、替えのインクを1つだけストックしておけば良いので、便が良いんですよね。

収録作品

『東雲清一郎、耽溺する。』のほか、『東雲清一郎、悩む。』、『東雲清一郎、壊れる。』、『東雲清一郎、退治する。』が収められています。

東雲清一郎、悩む。

美咲の友人・米澤曜子がアルバイトをしている洋食屋の看板に、バツ印が書かれるようになった。
近所の飲食店にも同様の印が書かれているのだが、清一郎曰く、どれも別の人物によるいたずら書きだという。

東雲清一郎、壊れる。

清一郎が講義を欠席した。
たまたま清一郎の妹・小雪に出会った美咲は、清一郎の部屋へ行くが、清一郎は書のコンクールに出す作品作りで苦悩していた。

東雲清一郎、退治する。

教授の裏辻による差し金で、清一郎は古書画の鑑定をすることになる。
奥山太郎のもとに落合が持ち込んだ千利休の書を、清一郎は贋作だと鑑定するが…

コメント

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