【新刊】[文庫化]小路幸也『小説家の姉と』

小路幸也 新刊 ├ 小路幸也

3/5、宝島社文庫より、小路幸也さんの『小説家の姉と』が、文庫化されて発売されました。

僕が中学生のとき、5歳年上の姉が小説家になった。
姉は1人暮らしをはじめたが、3年後に帰省してきたときに、一緒に住んで欲しいと僕に頼んできた。
人恋しさや防犯上と言われ、姉のマンションで一緒に暮らすことになったが…

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概要

累計100万部を突破!『東京バンドワゴン』シリーズ著者が描く、家族と友情の物語。

5歳上の姉が「小説家」になったのは、僕が中学生の頃だった。
ごく普通の家族の、ごく普通の姉弟だと思っていた自分たちに降ってわいた、思いがけない出来事。
姉は一人暮らしを始め、次第に家族から離れていったが、三年後に帰ってきたときに弟の僕にこんなお願いをする。「私のマンションで、一緒に住んでくれないかな」。
表向き、人恋しさや防犯のためという理由を受け入れ、同居を始めた僕。
しかしその裏には姉の「秘密」があると感じていた……。

ひとこと

2016年7月に宝島社から単行本として発行された作品の文庫版です。

中学生の時に5歳上の姉が小説家になったということは、高校3年生か大学生の歳でのデビューということになりますね。
小説家としてデビューする年齢は人によって大きく違うようですが、かなり早い部類に入ると思います。
社会経験が浅いことが、作品にどう表れてくるのか興味深いですが、この作品のポイントはそこではなさそう。

私にも5歳上の姉がいますが、高校生や大学生の時に姉弟で一緒に住むというのは、家事等を分担できる反面、学生生活を謳歌するという点では妨げになることも考えられます。
学生時代でなければできない経験というのはありますからね。
学生時代を終えると、纏まった休日を得られるのは現役をリタイアしたあとになってしまいます。
友人が夏休みに車で北海道を走り回っていましたが、私もそういう時間の使い方をしておけば良かったと、今になって思います。

学生時代(学部4年+修士2年)、親元を離れて1人暮らしをしていましたが、人恋しくなるというのはよくわかります。
休日など、下手をすると誰とも話しをしない日までありますからね。
とりあえずテレビか音楽を流していましたが、ひとり言が多くなりました。

この作品では、「姉の秘密」というのがキーになっているようですが、全体としては温かみのある小説になっているのかな?と想像しています。

近いうちに手に取りたいなと思います。

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