定食屋の店主丸山は、生配信中にアポなしでやってきたYouTuberモグ太郎を、店が貸し切り営業中だったことを理由に断ったため、嫌がらせを繰り返し受けるようになってしまった。
丸山は、月に1度ほど食べに来てくれる弁護士で調査会社を経営しているエリスに相談を持ちかける。
相談を受けたエリスは、”合法的な復讐”を開始する!
三日市零さんの『復讐は芸術的に』を読みました。
あらすじ
『配信者』
定食屋「まる山」の店主・丸山陽平は、グルメ系YouTuber・モグ太郎の生配信を、店が貸し切り営業だったことを理由に断ったことから、嫌がらせを繰り返し受けていた。
丸山は、月に1度程度食べに来てくれる、弁護士で調査会社を経営しているエリスに相談を持ちかける。
エリスは、「合法的に復讐する」と言い切る。
感想
『復讐は合法的に』の続編です。
『復讐は合法的に』でも思ったのですが、4つのケースのうち、復讐といえるのは1つめだけ。
スカッとくるような復讐劇をもっと見たかったなぁと。
また、1つめの『配信者』も、モグ太郎のフォロワー数は3万人。
これでは社会的な影響度はほとんどないでしょうし、スタッフを何人も抱えるほどの収入もないはず。
ちょっと詰めが甘かったかなぁ?
『労災』では、エリスの違った顔を見られた気がしました。
『親友』では、低報酬でも真剣に調査を行うエリスの姿に好印象。
『冤罪』では、弁護士エリスとしての姿が見られて、新鮮な印象を受けました。
収録作品
『配信者』のほか、『労災』、『親友』、『冤罪』が収められています。
『労災』
工業高校を卒業して、精密機械部品の製造会社に就職した浪川篤史は、脳溢血を起こして職場で倒れ、亡くなった。
祖母の志津は、エリスに死の真相を突き止めてほしいと依頼する。
『親友』
小学生の上條隼太は、公園でこっそり飼っていた柴犬のハルが虐待された上、連れ去られるのを目撃した。
隼太はハルの行方探しをエリスに依頼する。
『冤罪』
エリスは大学生の吉田優祐から、ガールズバーのキャストで元恋人の小野寺梢への復讐を依頼される。
しかし、梢は何者かに殺害され、重要参考人として吉田は連行されてしまう。
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