中山七里さんの『毒島刑事最後の事件』を読みました。
あらすじ
『不倶戴天』
大手町のオフィス街で、深夜に会社員が銃殺される事件が2週続けて発生した。
マスコミはさっそく「大手町のテロリスト」として報道を過熱させるが、警視庁捜査一課の毒島は、エリートを一方的に敵視するチンケな犯人と推理する。
毒島の推理どおり、浮かび上がってきた犯人を逮捕したが、犯人は〈教授〉と名乗る男に、インターネットを通じて犯行を教唆されたと供述する。
感想
『作家刑事毒島』に次ぐ、シリーズ第2弾です。
犬養刑事が刑事1年目で、毒島がまだ作家になる以前の事件のため、時系列的には毒島が作家になる前を描いたものとなっています。
〈教授〉が唆した事件が大きく4つ。
そして、すべての事件の裏がとれたと思ったところから、もうひとひねりあるところが中山七里さんらしいなぁと。
それにしても毒島刑事、麻生班長が思っているとおり、優秀なんだけどあまり付き合いたくないタイプの人間。
容疑者とのやりとりも、どこまでが作戦で、どこからが性格が悪いだけの発言なのか、わからなくなってしまいます。
まぁ、そのあたりが毒島刑事の魅力なのですが。
このあと、現時点でもう1冊出ているようなので、そちらも手に取りたいと思っています。
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