【読書】中山七里『ネメシスの使者』

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中山七里さんの『ネメシスの使者』を読みました。

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あらすじ

埼玉県に住む戸野原貴美子が自宅で殺害された。
貴美子の息子・軽部亮一は、通り魔殺人で2人を殺害し、死刑が妥当と思われた裁判で懲役刑を獲得し、服役していた。
さらに、千葉県に住む二宮輝彦が殺害される。
輝彦の息子・圭吾は、ストーカー殺人で2人を殺害していたが、懲役刑が言い渡されていた。
この2人の裁判で裁判長を務めたのは、〈温情判事〉と呼ばれる渋沢栄一郎だった。

感想

犯行現場に残された、血文字で書かれた〈ネメシス〉は、ギリシャ神話で義憤を表す女神の名前。
死刑が妥当と思われる事件にもかかわらず、死刑を免れた犯人の家族を殺害するという、自分を神の化身ととられた行為。
なぜ犯人本人ではなく、家族なの?と思ってしまうのですが、犯人自身は塀の中なので、なかなか手を出せないということでしょうか…
なんとなく釈然としないまま、読み進めることになりました。

また、この手の殺人の場合、さらなる被害者が生まれたり、模倣犯が現れたりするのが、中山七里さんの作品、という勝手な思い込みがあったのですが、意外にも第3の事件が発生しないまま物語が進んでいきます。

終盤に差し掛かって、〈どんでん返しの帝王〉との異名を持つ中山七里さんが、どんな犯人を持ち出してくるのかと頭を悩ませたのですが、私の貧素な頭には、その候補すら思い浮かばず…
犯人の名前がわかったときには、「ああ、なるほどな」と思うと同時に、「あっけなかったな」という印象。
しかし、そこからが〈どんでん返しの帝王〉の腕の見せ所でした。
計算し尽くされたストーリーに、今回も脱帽です。

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