【読書】柚月裕子『誓いの証言』

柚月裕子 佐方貞人シリーズ ├ 柚月裕子

人は変わるんだよ。よくも悪くもな――
弁護士の佐方貞人の学生時代の同級生・久保利典が逮捕された。罪名は不同意性交等罪。
クラブのホステスをアフターに連れ出し、睡眠薬を飲ませて行為に及んだと被害届が出されたが、久保は同意の上だったと言う。
佐方は事件について調べはじめるが…

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柚月裕子さんの『誓いの証言』を読みました。

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あらすじ

弁護士・佐方貞人の学生時代の同級生・久保利典が、不同意性交等罪で逮捕された。
クラブのホステスをアフターに連れ出し、睡眠薬を飲ませた上で行為に及んだというのだ。
久保は被害者との不貞を認めた上で、同意の上だったと言う。
一方、香川県蕃永町では、特産の蕃永石の取り扱いについて、革新的な2代目社長と保守的な組合との間で、今後の方針について揉めていた。

感想

「佐方貞人シリーズ」の第5弾です。

不覚にも、不同意性交等罪の話でじーんときてしまいました…
途中までは、やっぱり浮気はだめだよねとか、こういうことがあるから気をつけなきゃ(じゃなくて、そもそもだめだよね)なんてことを考えながら読んでいたのですが、柚月裕子さんが描かれる人間ドラマにひきこまれてしまいました。

佐方が主人公であるため、犯罪性については被害者のでっち上げであることははじめからわかっているのですが、そこに至る経緯が…
はじめは、東京で起きた久保の事件と蕃永町での出来事がどう交わるのかわからなかったのですが、半ばでそれがわかってからは一気でした。
時間を忘れて読みふけってしまいましたよ。

唐突に始まった裁判の描写で、どのようにして佐方が無罪判決を獲得するのかと、いろいろと想像したのですが、想像の2歩先を行かれてしまった感じでした。
裁判の場面には約100ページが割かれていたのですが、あっという間。
それくらいひきこまれてしまいました。

「佐方貞人シリーズ」としては、第1弾の『最後の証人』以来の長編だったんですね。
私は短編よりも長編を好むということもあると思いますが、やっぱりじっくりと読ませてくれる長編の方が良いなと思う作品でした。

機会がありましたらぜひ。

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