【読書】太田忠司『ミステリなふたり』

太田忠司 京堂夫妻 ├ 太田忠司

京堂景子は愛知県警捜査一課の警部補。捜査の陣頭指揮を執る立場にあり、同僚からは「鉄女」や「氷の女」と呼ばれているが、家に帰ると8歳年下の夫・新太郎にメロメロ。
新進イラストレーターである新太郎は、景子から事件の話を訊いて、犯人を言い当てる安楽椅子探偵だった。

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太田忠司さんの『ミステリなふたり』を読みました。

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あらすじ

住宅街に建つお屋敷で、密室殺人事件が発生した。
亡くなったのはその家に住む大石艶子。第1発見者は艶子の姉・中谷有里だった。
県警捜査一課の警部補・京堂景子は、久しぶりに帰った自宅で、夫で新進イラストレーターの新太郎から捜査のアドバイスを受ける。

感想

赤川次郎さんの「夫は泥棒、妻は刑事シリーズ」を思い浮かべてしまいました。
夫は泥棒でなくイラストレーター。妻は仕事場では「鉄女」、「氷の女」ですが、謎を解くのが夫の役目であるところや、自宅での甘いやりとりがね。

歳の差8歳の夫婦というのはわが家と同じ。
料理が私の方が得意というのもわが家と同じですね。
わが家も居心地が良いですが、京堂家もなかなか良さそうな家庭です。

1冊に短編が10編と、テンポが良いですし、新太郎のキレッキレの推理も視点が良くて、面白く読むことができました。

収録作品

表題作のほか、『じっくりコトコト殺人事件』、『エプロン殺人事件』、『お部屋ペコペコ殺人事件』、『カタログ殺人事件』、『人を呪わば殺人事件』、『リモコン殺人事件』、『トランク殺人事件』、『虎の尾を踏む殺人事件』、『ミステリなふたり happy lucky Mix』が収録されています。

じっくりコトコト殺人事件

マンションの一室で、元プロ野球選手の飯塚俊英の死体が見つかった。
飯塚は風呂につかっていて、半ば白骨化していた。

エプロン殺人事件

賃貸マンションの一室で、木下昭子の死体が発見された。
昭子はエプロンを身につけていたが、知人の話ではまったく料理をしないという。

お部屋ペコペコ殺人事件

主婦の児玉直子がリビングで絞殺されているのが発見された。
現場となったリビングだけが、なぜかピカピカに掃除されており、他の部屋は汚れていた。

カタログ殺人事件

賃貸マンションの一室で、サラリーマンの稲田治武が殺害された。
玄関で背中を刺された稲田は、部屋の中を這ってリビングまで行き、女性の下着の通販カタログを握って死んでいた。

人を呪わば殺人事件

午前3時過ぎまで東京にいたはずの漫画家の女性が、4時25分に名古屋の自宅で殺害されているのが発見された。

リモコン殺人事件

50歳前後の女性・金子孝子が絞殺されているのが発見された。
孝子の袖口とマットレスには水をこぼしたあとがあり、掛け布団の下からはテレビの壊れたリモコンが発見された。

トランク殺人事件

追突事故の被害を受けた車のトランクから、車を運転していた木内美保の夫・貴俊の死体が出てきた。
美保は貴俊の死体のことは一切知らなかったと言うが。

虎の尾を踏む殺人事件

一人暮らしの女性が自宅でスタンガンで襲われ、絞殺され、顔を刃物で切り裂かれるという事件が連続して発生した。
女性たちの共通点は、携帯電話につけられたストラップのみであった。

ミステリなふたり happy lucky Mix

雪に閉ざされたペンションで、友人たちとスキーに訪れていた八木美和子が殺害された。
ドアには閂がかけられ、窓の外には途中で途切れた足跡が残されていた。
そして、そのペンションに泊まっていたのが京堂景子だった。

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