東野圭吾のオススメ10冊

東野圭吾 オススメ10冊 └ 東野圭吾

著作100冊を超えた東野圭吾さんの作品の中から、私のオススメ10冊を紹介します。
本当はもっと多くの作品を紹介したいのですが、泣く泣く10冊に絞り込んでみました。
つまり、オススメ中のオススメ。
どの作品から読もうかな?と悩んでおられる方、次にどの作品を読もうかな?と悩んでおられる方の参考になればと思います。

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東野圭吾さんについて

東野圭吾さんは、1958年大阪府生まれ。

1985年に『放課後』で江戸川乱歩賞を受賞し、小説家としてデビューされました。

1999年、『秘密』で日本推理作家協会賞を受賞。
2006年には『容疑者Xの献身』で直木賞や本格ミステリ大賞を受賞されています。

2023年3月に、100冊目となる著書『魔女と過ごした七日間』を刊行。
同年4月には、国内累計発行部数が1億冊を突破したことが発表されました。

東野圭吾さんのオススメの10冊

魔球

東西電機の本社ビルに時限爆弾が仕掛けられた。
時限装置には発火しない仕掛けが施されていたため、幸い爆発には至らなかったが、後日、社長の中条健一が誘拐されてしまう。
一方、超高校級投手・須田武志と捕手・北岡を擁する開陽高校は春の選抜高校野球大会に出場。
1回戦で優勝候補の亜細亜学園を九回二死まで1対0と追い詰めたが、最後に須田の暴投で力尽きた。
甲子園出場の際の写真に、北岡は「魔球を見た」と書き残した。

大きく2つの「どんでん返し」が用意されているのですが、その1つめが強烈。
まったく予期していなかったタイミングで、思いも寄らぬ方向からパンチが飛んできたような衝撃を受けました。
事件の謎については、あちこちに散りばめられたヒントをつなぎ合わせていけば、読者にも正解に辿り着けるものとなっています。が、よっぽど注意深くて、あらゆる可能性を考えられる人でなければ、正解に辿り着けないでしょうか。
最後に明らかにされる「魔球」の意味を知ったとき、身体が震えました。

秘密

杉田直子は小学5年生の娘・藻奈美を連れて、従兄の告別式に参列するため、スキーバスで故郷を目指した。
しかし、そのスキーバスが崖下に転落。直子が身を挺して守った藻奈美だけが生き残った。
病院に駆けつけた平介の前で藻奈美が目を開けたが、藻奈美の身体に宿っていたのは、死んだはずの直子の魂だった。

平介が直子に嫉妬する場面が印象的。
直子だって、平介の行動が気になるはずなのに、それを忘れて直子に嫉妬してしまう。
愛があればこそなんだけど、それ以上に藻奈美の身体を借りているという特殊な状況が、平介の心をかき立てたのだろうなぁと感じました。
ラストには、どんでん返しとも言われる衝撃の結末が待っています。

私が彼を殺した

結婚式の式場へ入場する新郎・穂高誠が、突如倒れて死亡した。
死因は毒殺。
容疑者は3人。
花嫁・神林美和子の兄・貴弘と、美和子を担当する編集者で、穂高の元恋人・雪笹香織、穂高のマネージャー的役割の駿河直之。
容疑者は一堂に集められ、加賀恭一郎刑事による謎解きが開幕する。

「加賀恭一郎シリーズ」の第5弾です。
作中で犯人が空かされないという、究極の推理小説です。
同様の作品として、『どちらかが彼女を殺した』がありますが、犯人候補が2人なのに対し、この作品は3人となっています。
注意深く読んでいれば犯人に辿り着くことができると思いますが、もしわからなくても、「推理の手引き」が用意されているので、これを読めば、誰が犯人なのか、きっとわかると思います。

容疑者Xの献身

花岡靖子と娘の美里は、アパートの部屋を訪ねてきた元夫・富樫慎二と争いになり、炬燵の電源コードで絞殺してしまう。
異変を聞きつけた隣室の石神は、死体の処分と事件の隠蔽を買って出る。
容疑者として上がった靖子の、崩せそうで崩せないアリバイ…
事件を担当する草薙刑事から、石神が帝都大学の卒業生であることを聞いた物理学者の湯川学は、かつての好敵手の部屋を訪ねる。

「ガリレオシリーズ」の第3弾です。
富樫殺害後、ビクビクしながら生活している靖子と美里のアリバイが崩せそうで崩せない。そこに石神が仕掛けた完全犯罪のトリックが隠されています。
最後に解き明かされる驚愕のトリック。そして、それを解いた湯川学が見せた人間味。
これまでの作品では、湯川は機械のように感情を表に出さなかった印象なのですが、この作品から、人間の感情に深く踏み込むようになったようになる転機になった作品です。

聖女の救済

真柴義孝と綾音は、「結婚して、もし一年以内に子供ができなかったら別れよう」と約束をして結婚した。
そして1年後、子供を授からなかった綾音に、義孝は別れを切り出した。
すでにその時、義孝は綾音のパッチワークの弟子・若山宏美との関係ができていた。
綾音は実家のある北海道に里帰りするが、留守中の真柴家では、義孝が服毒死を遂げていた。
捜査にあたった警視庁の内海薫刑事は、北海道にいながら義孝を毒殺することはできないかと、物理学准教授の湯川学に相談を持ちかける。

「ガリレオシリーズ」の第5弾です。
湯川が今回使用されたトリックのことを、虚数解と例える場面がありますが、まさに突拍子もないトリックです。それでいて美しい。鳥肌が立ちました。
それにしても、こんなトリックが実現可能なのか?
そんなところも、「虚数解」という例えがぴったりくるような気がします。
どうやってリモートで毒殺をやってのけるかというところに視線を引きつけておいて、もっと大がかりなトリックを用意しておく。
東野圭吾さんの計算がピタリとはまった作品ではないでしょうか。

パラドックス13

3月13日13時13分13秒からの13秒間、P-13現象が発生する。
しかし、何が起きるかは誰もわかっていない――
その時刻、東京の街から人や動物が消えた。
残されたのは久我誠哉らわずか十数名。なぜ、自分たちだけが残ったのか?元の世界へ戻る方法はあるのか?
残された者たちは、生き延びるため、元の世界に戻るために、時に協力し、時に仲違いしながら謎の解明を目指す。

なぜ久我誠哉らだけが残ったのか? もとの世界に戻るにはどうすれば良いのか? という2つの大きな謎を中心に物語が進んでいきます。
1つめの謎については、読者に気づかれてもいいようになっていて、注意深く読んでいけばわかるようになっています。
しかし、2つめの謎は、どっちに転ぶかわからないまま最後の最後を迎えることになります。
私は偶然気づいてしまったのですが、謎として残したままラストになだれ込んだ方が、楽しめること間違いなしです。

プラチナデータ

警察庁がDNA捜査システムを完成させた。
犯罪現場に残されたDNAをもとに、犯人のプロフィールや風貌をプロファイリングするだけでなく、国民から提出されたサンプルから、その家族や親戚など、極めて狭い範囲まで犯人を絞り込むことができるシステムである。
しかし、システムを中心になって開発した天才数学者の蓼科早樹が殺害されてしまう。
現場に残されていた毛髪から、DNA捜査システムが導き出したのは、警察庁でシステムの開発に携わった神楽龍平だった。
神楽はアメリカからシステムを勉強しに来たという白鳥里沙の助けを借りて逃走を続けるが、神楽は多重人格者であるという秘密を抱えていた。

DNAから、犯人の風貌をプロファイリングしたり、システムに登録されている人の近親者であることを突き止めたりということは、技術的には現在でも可能なんじゃないかと思えてしまう、近未来が舞台となっています。
しかし、そのシステムの開発に関わった警察庁の人間が、ある事件の犯人として名指しされてしまうところが第1の謎なのですが、さらに多重人格者であるというところが、謎が謎を呼ぶことになります。
もし、別の人格が殺人を犯した場合、その人間は罪に問われるのか?というのは、アメリカなんかでは昔からある問題で、それにどう向き合うのかな?と、どんどん引き込まれていってしまいます。

ナミヤ雑貨店の奇蹟

悪事を働いた3人組は、逃走用の車が故障し、近くの廃屋に身を隠した。
そこはかつて雑貨屋だったようだが、3人が身を隠してから間もなく、表のシャッターの郵便口から1通の手紙が差し込まれた。
封を開けると、月のウサギを名乗る人物からの相談だった。
かつての店主・浪矢雄治は、悩み相談に応じており、月のウサギも浪矢への相談が目的らしい。
3人は、浪矢に代わって月のウサギへの返事を書くが、その直後、1つめの奇蹟が起きる。

雑貨店1つをまるごとタイムマシンにしてしまうという奇抜な作品です。
返事を書いた後、一瞬で次の手紙が投函されるのに、返事を書くのに時間がかかっても、手紙が投函された翌日に相手に届く。そんな時空のゆがみがあることが明白なのに、それさえも違和感をほとんど感じさせない筆力に舌を巻きます。
衝撃がラストも用意されているのですが、未来を感じさせる良い話となっています。

夢幻花

蒲生蒼太の一家は、七夕の頃に朝顔市を見て回ったあと、鰻を食べに行くのが年中行事になっていた。
蒼太が大学院生になって帰省したとき、実家の前に立つ二十歳前後の女性・秋山梨乃と出会う。
蒼太の兄・要介を訪ねてきた梨乃は、祖父の周治を亡くしたばかりだったが、祖父の家からは黄色いアサガオの鉢が消えていた。

滅びてしまった種であるとはいえ、黄色いアサガオだけで構成された作品。
どんな作品になるのかと思いきや、終盤に伏線が回収されていき、エピソードが繋がっていきます。
客観的に見れば地味な話なのでしょうが、それを読者に読ませる力が東野圭吾さんにはあります。
最後の”驚きの展開”に繋げるあたりや、伏線の回収など、いつも以上に感動させられる1冊です。

クスノキの番人

直井玲斗は、住居侵入、器物破損、窃盗未遂の罪で起訴されそうになったところを、柳澤千舟に助けられた。
千舟は母の腹違いの姉だったが、玲斗には千舟と会った記憶はなかった。
玲斗は千舟から、神社の御神木であるクスノキの番を命じられる。
直径5mもあろうかというそのクスノキには、幹の内部に洞窟のような空間があり、新月と満月の前後の日に、祈念する人が訪れていた。

ひと言で言ってしまうと、「不思議なクスノキの番をする話」で片づけられてしまうのですが、その話が面白い。
殺人事件の「さ」の字も出てこないのですが、ガリレオシリーズや加賀恭一郎シリーズと並べても見劣りしない出来の良さを感じます。
この流れだと、最後は泣くかなぁと思いながら最終章を迎えたのですが、驚きの方が大きくて、ついつい泣くのを忘れてしまいました。
じっくりと読みたい作品ですが、面白くてページをめくる手が止まらなくなってしまいます。

以上、東野圭吾さんのオススメ10冊。いかがだったでしょうか?
今後の読書の参考になればと思います。

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