深水黎一郎『最後のトリック』

深水黎一郎さんの『最後のトリック』を読みました。

小説家である「私」のもとに、本格ミステリーに残された最後のトリック――読者が犯人――のアイデアを売ります。との手紙が届く。
売値は2億円。

物語の序盤で、過去に「読者が犯人」というトリックに挑んだ作品を取りあげ、これまでに考えられたトリックとは異なることをアピールしているようで、期待が膨らみます。

「私」の日常、トリックの売買を持ちかけてきた香坂誠一からの手紙と、同封されていた「覚書」と題された小説風の書き物、超心理学者の古瀬博士の実験の様子と、4つの場面が代わる代わる登場しますが、これらがどう繋がるのか頭を悩ませながら読み進めます。
すると、突然、それらが1つに繋がり、新たな展開が…

そういうトリックで来たか~と感心しましたが、トリックがわかった瞬間に話が終わった方が効果的だったかな?と思いました。

 

 

 

 

 

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