銀座に誕生した高さ450メートルの超高層ビル〈ファルコンタワー〉のオープン当日、漏電が原因で小火が発生した。
防火設備を過信するあまり対応が遅れ、複数のフロアで出火。タワーは崩落の危機に瀕する。
その頃、最上階では、東京都知事をはじめとしたゲストを招いたイベントが開催されており、1000人もの人々が取り残されていた。
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五十嵐貴久さんの『炎の塔』を読みました。
あらすじ
銀座に現れた地上450メートルの超高層ビル〈ファルコンタワー〉。
そのオープン当日、漏電によって小火が発生する。
銀座第一消防署の消防士・神谷夏美はファルコンタワーに駆けつけるが、火の手は皆の想像を上回っていた。
火災によって孤立した最上階では、東京都知事をはじめとしたゲストを招いたイベントが開催されており、1000名もの人々が取り残されていた。
ビル崩落の危険が迫る中、夏美は取り残された人々を助けることができるのか?
感想
面白いかどうかと聞かれると、面白いと答えますし、これが読みはじめたら止まらないというやつなんだなとも思うのですが、個人的にはすんなりと受け入れられない点も…
まず、電気屋として(商売としてではなく、高校で電気工学を学び、電気工事士の資格も持つ身として)、漏電が原因で、こんな火事の起き方はしないんじゃないの?って思うんですよね。
確かに電気火災というのは危険ですけど、それを防ぐためにブレーカなどを設置しているわけで、同時多発的に漏電が起きることはないんじゃないかなぁと。
また、詳しいわけじゃありませんが、非常階段だけではなく、停止したエスカレータも避難に使えるんじゃなかったっけって思うのですが、どうなんでしょう?
さらに、最上階から人を下ろす時に、1階まで下ろすのではなく、安全が確保されている階まで下ろすことで、ピストン輸送の時間の短縮が計れるのではないかと思うのですが、どうなんでしょう?
あと、防火設備のバックアップがないとか…
と、細々としたところで(というか、特に漏電が火災の原因とされたこと)不満はあるものの、面白い作品でした。
けちょんけちょんにけなしたいところなのですが、悔しいけど面白いことを認めざるを得ないというか…
それなりにヴォリュームのある作品でしたが、まさに読み出したら止まらない作品になっていました。
ハリウッド映画にしても面白いんじゃない?って思うくらい、スケールも大きいし、想像もつかないラストが用意されていました。
出てきた時は、厄介ごとの1つになるんだろうなと思っていた小道具を、まさかそんな用途で使うとは…
実現可能性についてはよくわかりませんが、やってみる価値はありそうだし、効果も期待できそうと。
このラストを予想できた方はほとんどいなかったのではないでしょうか?
何だかんだと文句を並べましたが、それをはるかに超えるだけの面白さを備えた作品になっています。
シリーズ化されているようなので、そちらにも手を出してみようかな?




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