東野圭吾さんの『魔女と過ごした七日間』を読みました。
あらすじ
月沢陸真の父・克司が、多摩川で死体となって発見された。
克司は指名手配されている犯人を街中で見つける、見当たり捜査官をしていたが、AIに取って代わられてから、民間の警備会社へ転職していた。
陸真は、ガンで妻を亡くした克司が現在付き合っている女性を見つけ出し、数理学研究所に勤める羽原円華と出逢う。
感想
『ラプラスの魔女』、『魔力の胎動』に続く「ラプラスの魔女シリーズ」の第3弾です。
これまでの2作では、円華の特殊な才能が、そのまま事件の解決に繋がっていたような印象がありますが、今回は、陸真のサポートにまわっているような印象を受けました。
作品で描かれている世界としては、現在よりも少し先の近未来でしょうか。
また、『プラチナデータ』に通じるものも感じました。
DNA探査プログラムの発展がもたらす陰と陽。
脇坂刑事が、最後に高倉係長から言われた言葉を聞くと、どちらが正しいのかわからなくなってしまいます。
要は、管理する人、使う人の問題なのかなと…
円華がサポートにまわったということもあると思うのですが、円華の特異な才能や、エクスチェッドの飛び抜けた才能という部分をもう少し見せてほしかったかなぁと思いました。
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