【読書】中山七里『作家刑事毒島の暴言』

中山七里 毒島シリーズ └ 中山七里

炎上商法でベストセラーを目指す新人作家、人気YouTuberを素人書評家と斬って捨てたため炎上したベテラン書評家、文学賞へのノミネートを条件に新作を書くという鳴かず飛ばずの中堅作家、新興宗教の教祖のゴーストライター…
文芸界が生んだ承認欲求モンスターを、兼業作家の刑事・毒島真理が毒舌で退治する。

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中山七里さんの『作家刑事毒島の暴言』を読みました。

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あらすじ

予選を突破できません

武邑譲が陸橋から転落して死亡しているのが発見された。
武邑は〈双龍社新人賞〉の受賞が決定したばかりで、自殺する理由はないとして、他殺のセンで捜査が行われることになる。
警視庁の犬養は兼業作家で刑事技能指導員である毒島真理を呼び出し、部下の高千穂明日香と組ませて捜査にあたらせる。

感想

「作家刑事毒島シリーズ」の第4弾です。

タイトルが『作家刑事毒島の暴言』って…
この人、口を開けば暴言しか発しないイメージなのですが、今さら「暴言」って、どんな言葉が飛び出すのだろう?と思いながら読んだのですが、いつもよりおとなしかった気が…
もっとも、ブスッとやるところの強烈さはいつもどおりなのですが。

出版業界について詳しくないのですが、「なろうサイト」からの書籍化という話ははじめて知りました。
こういう方法もあるんですね。私も目指してみようかな?なんて…

「なろうサイト」の話だけでなく、作中に出てくる出版界の話は知らないことだらけ。
まだまだ知らないことってたくさんあるんですね。
そんな話をもっと聞きたいという願いも込めて、まだまだ続いてほしいシリーズです。

収録作品

『予選を突破できません』のほか、『書籍化はデビューではありません』、『書評家の仕事がありません』、『文学賞が獲れません』、『この世に神様はいません』が収められています。

書籍化はデビューではありません

田辺光利の死体が自宅アパートで見つかった。
田辺は天王山光利の筆名で「小説家になろう」サイトから著書が書籍化されたものの、売り上げはさっぱり。
2作目が書籍化されたら自殺予告をするとYouTubeで宣言していた。

書評家の仕事がありません

人気YouTuberのホンズッキーこと本鋤祥真の死体がキャンプ場で見つかった。
本鋤はYouTubeで本の紹介をしていたが、書評家の田和部紀香に素人と切り捨てられたことでYouTubeのチャンネルを閉じ、作家としてデビューすることになった。

文学賞が獲れません

小説家の嬬恋連我が歩道橋から転落。走行してきた車に撥ねられ死亡した。
嬬恋は複数の編集者に対し、直木賞にノミネートさせてくれるのであれば新作を書くと迫っていた。

この世に神様はいません

小説家の花王子貴光が自宅の書斎兼教室で殺害されているのが発見された。
花王子は崎山光輝の作品の添削をしている最中に殺害されたようだったが、その崎山は宗教法人統価会教祖のゴーストライターを15年続けている人物だった。

コメント

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