ことばが、頭から消えていくんだ――
歌舞伎役者の中村銀弥は、日を追うごとにことばが思い出せなくなるという症状に悩まされていた。
一方、銀弥の亭主役・小川半四郎の婚約者、川島栄が歌舞伎の公演中に花道の脇で刺殺されるという事件が発生する。
大部屋の女形役者・瀬川小菊の大学の同級生で探偵の今泉文吾は、依頼を受けて事件の捜査にあたる。
近藤史恵さんの『ねむりねずみ』を読みました。
あらすじ
歌舞伎の上演の最中、花道の脇で小川半四郎の婚約者・川島栄が刺殺されるという事件が発生した。
大部屋の女形役者・瀬川小菊の大学の同級生で探偵の今泉文吾は、依頼を受けて事件の真相に挑む。
一方、半四郎の女房役を務める中村銀弥は、頭から言葉が消えていくという症状に苦しんでいた。
感想
「探偵今泉シリーズ」の第1作です。
先日、3作目の『散りしかたみに』を先に読んでしまったので、戻ってきた形です。
今泉についての説明があるのかな?と思っていましたが、特になかったかな。
どの作品からでも読めるのかもしれませんが、『散りしかたみに』では、今泉が以前関わった事件について言及されている箇所があったので、やっぱり順番どおりに読むのが王道のようです。
近藤史恵さんは大学で歌舞伎についての研究をされていたそうで。
大の歌舞伎好きで、歌舞伎を取り上げた作品が多いということは知っていましたが、どおりでと妙に納得してしまいました。
今泉は探偵として優秀なようですが、物語が小菊の視点で語られるため、バイアスがかかっていてちょっと下げられ気味でしょうか。
変に正義感を振りかざすのではなく、正義感を捨ててしまっていると公言するあたり、他の探偵たちと一線を画しているような気がしました。
『散りしかたみに』を含め、このシリーズは5作出ているようなので、他の作品も手に取ってみたいと思います。




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