【読書】石持浅海『月の扉』

石持浅海 座間味くん ├ 石持浅海

那覇空港を飛び立とうとしていた飛行機がジャックされた。犯人たちの要求は略取誘拐の罪で逮捕、拘留されている石嶺孝志を空港へ”連れてくる”こと。
しかし、機内では女性が、他に誰もいないはずのトイレで殺害されるという事件が発生していた。
行きがかり上、飛行機に乗り合わせていた、座間味島のイラストが入ったTシャツを着ていた男が殺人事件の謎を解くことになる。

石持浅海さんの『月の扉』を読みました。

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あらすじ

社会に馴染めない子供たちを集めたキャンプの主催者・石嶺孝志が、略取誘拐の罪で逮捕されてしまった。
石嶺は3日後に迫った皆既月食の日、”再生の世界”へ行くために沖縄の広い場所にいる必要があると訊いた柿崎、真壁、聡美の3人は、飛行機をジャックすることを思いつく。
計画通りに飛行機のジャックに成功した3人だったが、機内のトイレで女性が何者かに殺害されるという事件が発生する。
たまたま乗り合わせた座間味島のイラストが入ったTシャツを着る”座間味くん”が、殺人事件の謎に立ち向かう。

感想

『アイルランドの薔薇』に次ぐ、石持浅海さんの2冊目の作品です。

私がこんなことを言うのも何ですが、ある意味映像化しにくい作品ではないかなと。
飛行機をジャックするまでの部分こそスリルを味わえるのですが、トイレで女性が殺害されたあとは、機内3ヶ所に張り付いていたはずの犯人たちが後部にあるトイレの前に集まって事件捜査に…
この間、残りの乗客乗員約240人は何をしているんだろう?と。
なんだかとぼけた画になってしまいそうです。

また、空港に配備されたSATもなかなか出番がやってきません。
警察のやりとりも、どこか緊迫感に欠けていたり…

最後の場面もうーん…

映像化するには周囲の人間をどう使うかが重要になってきそうです。

と、文句を並べてしまいましたが、飛行機をジャックすることでクローズドサークルをつくり、トイレという密室の中での殺人事件。
“座間味くん”という素人探偵の活躍と、推理小説としては非常に面白い作品に仕上がっていました。
上であげた点は、なにせ2作目ですからね。仕方がない部分があると思います。
他の作品を読んでいても、石持浅海さんは登場人物をできるだけ絞ろうとしているのが読み取れますし。

「映像化しにくい」ではなく、「推理小説として読んでこそ良さがわかる」作品といったところでしょうか。

シリーズ化されているようなので、他の作品も読みたいと思います。

コメント

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