わたしの目が黒いうちは、海外アーティストの招聘など金輪際認めない――
モスクワ音楽院で客員教授を務めるヴァレリーは、同じショパンコンクールでファイナリストとなった岬洋介に、音楽院での演奏会を依頼しようとするが、学部長に断固反対される。
翌朝、学部長は宿舎の中で殺害されているのが発見される。
中山七里さんの『とどけチャイコフスキー』を読みました。
あらすじ
ロシアによるクリミア半島侵攻以来、外国人アーティストによる公演がことごとく中止されているロシアで、ショパンコンクールのファイナリスト岬洋介が予定どおりツアーを行うことが決まった。
同じショパンコンクールで5位に入賞し、モスクワ音楽院で客員教授を務めるヴァレリーは、岬に音楽院での演奏会を依頼しようとするが、教授会で学部長の反対に遭う。
しかし翌朝、その学部長が自身の宿舎で殺害されているのが見つかる。
感想
「岬洋介シリーズ」の第10弾です。
舞台はクリミア半島侵攻を受けて文化的鎖国状態にあるロシアの首都モスクワ。
本格的なウクライナ侵攻の前ですが、すでに西側諸国のアーティストによる公演は、軒並みキャンセルとなっているところ、岬洋介だけがツアーを敢行するという設定です。
出版社の説明では、「モスクワ音楽院で起きた密室殺人」となっていますが、実際はガラス切りで窓が破られており、ぜんぜん密室じゃなくてう~ん…
岬洋介も、”探偵”らしい行動はほとんど取っていなくて、最後に真相を言い当てるだけで、う~ん…
期待値が大きかっただけに、ちょっと裏切られた気分だったかな。
このシリーズの特長である、演奏シーンの描写も少なかった気がします。
また、エピローグにもちょっと無理があったかな?
そんなことをしたら、と、ドキドキしちゃいました。
期待値が大きかっただけに、少し拍子抜けしてしまいましたが、中山七里さんらしさは出ていたと感じました。




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