世界的なキュレーター、サリーによって、女性キュレーター育成企画の一環としてニューヨークに招かれた葵。
世界中から集められた14人の学生の中から、サリーの”テスト”に合格した葵ら3人は、美大生の作品を扱った企画展をプロデュースするように言われるが…
望月麻衣さんの『京都寺町三条のホームズ14 摩天楼の誘惑』を読みました。
あらすじ
世界的なキュレーター、サリーにより、女性キュレーターの育成企画に招かれた真城葵ら、世界中から集められた学生14人。
サリーと共に美術館巡りでもするのかと思いきや、いきなり待ち受けていたのは美術品に関するテストだった。
このテストに合格してサリーの特待生となったのは葵を含めて3人。
3人には、アーティストが逮捕されてしまって中止になってしまった展示会の枠を使って、アーティストの卵である美大生の作品をキュレーターの卵が企画展示する展示会をプロデュースするように指示が出される。
感想
前作『京都寺町三条のホームズ13 麗しの上海楼』は、ホームズこと家頭清貴が上海へ行く話でしたが、本作品は、清貴の恋人であり、弟子である真城葵がニューヨークへ行く話になっています。
そのため、清貴の登場シーンはほとんど無し。
清貴ファンの方には悲しいお知らせかも知れませんが、貴重な心の動きを描いたシーンが収められていますので、乞うご期待です。
今回世界中から集められたのは、14人の女性キュレーターの卵たち。
たしかに、日本の学生の中では葵の実力は光るものがあるのでしょうが、世界へ飛び出してしまうとどうなのでしょうか?
持ち前のセンスは素晴らしいものがあるのでしょうが、知識という点では、高校2年生から骨董品店でアルバイトをしながら学んだものでは足りないような気がします。
たとえば、有田焼というものを知らなければ、鑑定できるはずもないわけで…
物語の終盤は、序盤から気になっていたことに1つ1つ答えを出していく形で進んでいきます。
ここで出した答えは、今後のシリーズの展望にも大きく影響するものなので、大きな意味をもった作品だったのかなと感じました。
そういえば、曜変天目について、これまでこのシリーズで勉強した気になっていたのですが、どうやら一色さゆりさんの『嘘をつく器 死の曜変天目』で読んだのがはじめだったようです。
どうりで、曜変天目についてだけ詳しい知識が身についているはずでした。
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