大学2年の5月、20歳の誕生日を迎えた葵は、バイト先である骨董品店〈蔵〉のオーナーの孫で、ホームズの異名を持つ家頭清貴と九州での豪華列車の旅に出る。
しかし、2人の前に、宗教施設での大麻事件に関わっていた雨宮が現れる。その雨宮の手には、盗難に遭って海外でオークションにかけられているはずの掛け軸が…
若い2人にとって貴重な時間になるはずが、またもや事件に巻き込まれてしまう。
望月麻衣さんの『京都寺町三条のホームズ10 見習い鑑定士の決意と旅立ち』を読みました。
あらすじ
京都寺町三条のホームズこと骨董品店〈蔵〉のオーナーの孫・家頭清貴が懇意にしている画家・米山涼介の作品が盗まれた。
作品を取り返すことを諦めた米山だったが、清貴は独自のルートで作品を追うことを誓う。
一方、5月3日に誕生日を迎える真城葵と清貴は、GWを利用して初めて泊まりがけの旅行に出かける。
感想
「京都寺町三条のホームズシリーズ」の第11弾です。
6.5巻めがあったため、ちょっと数えにくいのはご愛敬。
葵が〈蔵〉でアルバイトをするようになってから約3年。
ついにこの日がやってきました!と言いたくなるような、記念すべき1冊になっています。
それにしても、清貴のお金の使い方が凄い。
お金をかけるところにはかけて、いらないところでお金を使わない。
これで身の丈に合った使い方をしているのだから、お金が貯まる人の典型って感じですよね。
私とは大違いな気がします。
若い2人が乗り越えていかなければならない壁はまだまだありますが、シリーズ全体を見て、折り返し地点となる巻になるのではないかなぁと感じました。
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