内田康夫『小樽殺人事件』

内田康夫さんの『小樽殺人事件』を読みました。

取材で小樽を訪れた浅見は、フェリーの上から港に浮かぶ遺体を発見します。亡くなっていたのは地元の名士の娘・高島勝子でしたが、勝子の持つ店にあった遺留品から黒い揚羽蝶が見つかります。
さらに、高島勝子の葬儀の日の朝、勝子の妹・小山内俊子が自室で首を吊っているのが発見されます。俊子の胸元には黒い揚羽蝶が入った封筒が差し込まれていました…

黒い揚羽蝶がなんとも言えないミステリアスな雰囲気を醸し出しています。

実らなかった愛、許されざる愛、家族愛など、この作品には様々な愛の形が出てきますが、その愛の形が歪んでしまったが故に殺人事件へと繋がってしまう。そのどれもが切ない事件で、読んでいると心をキュッと捕まれた気持ちになってしまいました。

 

 

 

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