└ 近藤史恵 【読書】近藤史恵『マカロンはマカロン』 シェフ2人、ソムリエ1人、ギャルソン1人で営業する〈ビストロ・パ・マル〉。三舟シェフが創り出す料理に舌鼓を打つためにきた客で、今日も店内は賑わっているが、その中には、人知れぬ悩みを抱えた客が混じっている。コウノトリの模様が描かれた陶器の鍋の使い方がわからない客、店では出していないブルーベリーのタルトを食べたという客…シェフの三舟が、小さなヒントを頼りに謎を解いていく。 2025.06.23 └ 近藤史恵
▼著者 カ行 【読書】角田光代『八日目の蝉』 「お願いだから今回は見送って、もっといろんなことがきちんとしてから子供を作ろう」そう言って将来の約束をして堕胎を迫った不倫相手は、その数ヶ月後に妻との間に子供を授かった。留守中、不倫相手の夫婦の間に生まれた赤ん坊を見に行った希和子は、泣き止んだ赤ん坊が自分に向かって笑ったのを見て、衝動的に連れ出してしまう。希和子は、身分を偽り、過去を偽りながら逃避行を続けるが… 2025.06.22 ▼著者 カ行
├ 石持浅海 【読書】石持浅海『殺し屋、やってます。』 深夜に水筒を洗うために公園へ行く保育士、独身で同居人もいないのに紙おむつを買う男…経営コンサルタントの傍ら、副業として殺し屋をしている富澤充への依頼は変わり種ばかり。標的だけでなく、母親が付き添ってくる依頼人や、吸血鬼に噛まれたかのような痕をつけて殺害して欲しいと注文をつけてくるなど、依頼人の方も変わっている。感情に押し流されないように、標的のことや依頼の動機を考えないようにしている富澤だが… 2025.06.21 ├ 石持浅海
├ 浅倉秋成 【読書】浅倉秋成『六人の嘘つきな大学生』 「残念ながら今年度の採用枠は「1つ」にすべきという判断が下りました」IT企業スピアリンクスの最終選考に残った6人の学生たちの間に激震が走る。飛ぶ鳥を落とす勢いのSNS『スピラ』を運営するスピラリンクスが、新卒総合職の採用を開始。若干名の採用枠に5千人以上の応募が殺到。その中から最終選考に残った6人によるグループディスカッションの内容いかんでは、全員に内定を出すという説明を受け、準備を進めている最中の一報だった。 2025.06.19 ├ 浅倉秋成
└ 方丈貴恵 【読書】方丈貴恵『少女には向かない完全犯罪』 少女は力いっぱい手斧を私の胸へと振り下ろした――。「完全犯罪請負人」として、依頼を受けて完全犯罪を行ってきた黒羽烏由宇が目を覚ますと、人工呼吸器が繋がれた烏由宇の顔が目の前にあった。4ヶ月前、烏由宇はビルの屋上から突き落とされ、かろうじて一命をとりとめていたが、今朝起こした心臓発作の影響で、幽霊になってしまっていた… 2025.06.18 └ 方丈貴恵
├ 三日市零 【読書】三日市零『復讐は感傷的に』 ランドセルをひっくり返すと、バサバサッと音を立て、帯封のない万札が辺りに散らばる――。弁護士事務所から独立し、”裏メニュー”として合法的復讐を行う探偵事務所を立ち上げたエリスの前に現れたのは、交通事故被害者遺族の佐藤楓だった。楓は、事故の加害者で5人を死傷させながらも、執行猶予つきの判決をうけた磯田孝之助への復讐を依頼してきた。 2025.06.16 ├ 三日市零
└ 近藤史恵 【読書】近藤史恵『モップの精は旅に出る』 オシャレでキュートな女の子・キリコが選んだの職業は清掃員。部屋中が綺麗になっていくのが好きらしい。今日も英会話教室やコワーキングスペースなどの掃除に精を出す。しかし、そんなキリコのもとに不幸の連絡が舞い込む。故人から誤解を受けていたことを知ったキリコは精神的にショックを受け、仕事を休んで部屋に閉じこもる。そして、旅に出ることを選択する。 2025.06.02 └ 近藤史恵
├ 横山秀夫 【読書】横山秀夫『半落ち』 「女房を殺しました」W県警教養課次席の梶警部が自首してきたことで、警察内に激震が走る。梶は、痴呆症が悪化した妻を不憫に思い、扼殺したのだという。しかし、妻を殺害してから自首するまでの2日間に、どこで何をしていたのかについては一切話そうとしない。「死に場所を探して彷徨い歩いていた」という調書が作られ、梶は秘密を抱いたまま、司法の手に自らを委ねる。 2025.05.31 ├ 横山秀夫
├ 伊坂幸太郎 【新刊】伊坂幸太郎『パズルと天気』 5/30、PHP研究所より、伊坂幸太郎さんの『パズルと天気』が発売されました。伊坂幸太郎さんの作家デビュー25周年を記念する短編集。マッチングアプリでしか出会えない名探偵、天気のことばかり話す男、犬たちの逆襲… 2025.05.30 ├ 伊坂幸太郎
├ 柚月裕子 【読書】柚月裕子『合理的にあり得ない 上水流涼子の解明』 弁護士資格を剥奪され、法曹界から追い出された上水流涼子は、東大卒でIQ140、実務もこなせる貴山伸彦を助手として雇い、公にできない揉め事を解決する〈上水流エージェンシー〉を立ち上げる。未来が見えるという男、賭け将棋で突如連勝しはじめた男、かつて涼子を法曹界から追い出した男、野球賭博で不当な利益を得ている男らを、涼子と貴山の2人が斬る。 2025.05.29 ├ 柚月裕子
├ 藤崎翔 【読書】藤崎翔『逆転美人』 「美人は得だ」というのは本当なのでしょうか?私の半生は「美人は得だ」というイメージとは逆転した、様々な苦労を強いられたものでした。ついには事件に巻き込まれ、『被害者の美人母子 美しすぎるのは不幸か』といった見出しが週刊誌やスポーツ新聞を賑わせることになってしまいました。真実を公にし、あらぬ誤解を解くために、私は手記を書くオファーを受けることにしました。 2025.05.27 ├ 藤崎翔
▼著者 ア行 【読書】衣刀信吾『午前零時の評議室』 評議の制限時刻は午前零時。その時間までに評議を終えなかったり、間違った場合は、この部屋は自動的に爆破されます――。嵐の夜、裁判官の元邑によって集められたのは、13年前に裁判員裁判によって誤って無罪になった事件に関わった人物たち。元邑は彼らに、近々行われる裁判員裁判の被告人が有罪か無罪かを評議せよと迫る。 2025.05.26 ▼著者 ア行
├ 一色さゆり 【読書】一色さゆり『オークションの女神』 経営状態が良くない〈東京オークション〉が社運をかけたオークションを前に、会場の爆破予告が届いたが、本気ではないと考え、警察と相談しながら開催する方向で準備を進める。そのオークションには、富豪の娘や購入後に名声が上がった作家の作品を出品する人物、所属するアーティストの作品を出品するギャラリーのオーナーなど、それぞれに思いをもった人たちが集まってくる。 2025.05.25 ├ 一色さゆり
├ 秋吉理香子 【読書】秋吉理香子『終活中毒』 病院に勤務しながら、余命宣告をされた裕福な女性を探し、遺産目的で結婚する男…自宅で妻の法要をするために、息子の手を借りて引き出物からリフォームまでの手配をする夫…仲違いしてしまった国民的作家の遺品分与でワープロを受け取った休筆中の作家…余命宣告をされ、最後のチャンスを掴むために日本一を目指すピン芸人…人の数だけ終活の形がある。 2025.05.24 ├ 秋吉理香子
▼著者 カ行 【読書】櫛木理宇『死刑にいたる病』 大学生の筧井雅也のもとに届いた手紙は、シリアルキラー(連続殺人鬼)からのものだった!雅也が小学校高学年から中学生の頃に通ったベーカリーの店主・榛村大和は、24の殺人の罪で逮捕され、そのうち9件で立件されて1審で死刑判決を受けていた。しかし、その9件の中の1件は自らが犯した殺人ではないとして控訴していた。榛村は、その1件について調べて欲しいと雅也に依頼してきたのだった。 2025.05.21 ▼著者 カ行
├ 石持浅海 【読書】石持浅海『わたしたちが少女と呼ばれていた頃』 『扉は閉ざされたまま』で探偵役として鮮烈なデビューを飾った碓氷優佳。今回の作品は、「碓氷優佳シリーズ」の4作目にして、前日譚とも言える連作短編集。中高一貫の高校に編入した優佳は、友人やクラスメイトたちに関する謎や誤解を、ちょっとした言動をもとに解き明かしていく。 2025.05.20 ├ 石持浅海
├ 一色さゆり 【読書】一色さゆり『ユリイカの宝箱 アートの島と秘密の鍵』 「優彩さんと私は、ずいぶんと前に面識があるんですが、覚えてないですよね?」父が亡くなり、美大へ進学する夢を諦めた優彩は画材店に就職したが、時代の流れで閉店することになり、優彩は無職になってしまう。そんなとき、梅村トラベルという旅行会社から、アートの旅への招待状が届く。その旅のアテンダントが志比桐子だった。 2025.05.17 ├ 一色さゆり
├ 望月麻衣 【読書】望月麻衣『京都寺町三条のホームズ15 劇中劇の悲劇』 「京都のホームズ」の異名を持つ探偵・家頭清貴は、殺人未遂事件の捜査協力を依頼される。舞台は金閣寺近くに豪邸を構える大富豪『花屋敷家』。その花屋敷家の令嬢・百合子が飲むミルクティーに、猛毒のストリキニーネが混入されていた。上海で仕事をし、ニューヨークへ葵を迎えに行った清貴。今度は劇中劇で大活躍。 2025.05.11 ├ 望月麻衣
├ 早坂吝 【読書】早坂吝『ドローン探偵と世界の終わりの館』 谷間の村にそびえる廃墟となった奇妙な屋敷。その屋敷を北神大学探検部の部員7名が探検することになったが、"ドローン探偵"と呼ばれる飛鷹は直前に両脚を骨折し、ドローンの"目"を通して屋敷を探検することに。しかし、屋敷に侵入した6名の部員に、何者かが刃を向ける。"ドローン探偵"は事件を解決できるのか?映像化不可能な1冊! 2025.05.07 ├ 早坂吝
└ 近藤史恵 【読書】近藤史恵『風待荘へようこそ』 突然夫に離婚を切り出され、娘の親権も取られて1人になってしまった保泉眞夏は、SNSで知り合った女性に誘われ、京都にあるゲストハウス『風待荘』の管理の手伝いをすることになる。独身時代にホテルで勤務していたことがあり、隣のシェアハウス内に住居も用意されるというこの誘いは、眞夏にぴったりの条件だった。 2025.05.06 └ 近藤史恵
├ 横山秀夫 【読書】[オススメ]横山秀夫『クライマーズ・ハイ』 1985年8月12日、群馬県多野郡上野村の高天原山山中ヘ日本航空が運航するジャンボジェット機123便が墜落した。地元地方紙の遊軍記者・悠木和雅は、この史上最悪の航空機事故の全権デスクを任される。墜落現場はどこか? 生存者はいるのか? 事故原因は何か?…刻々と入ってくる情報――凄まじい迫力、緊張感が読者を襲う1冊。 2025.05.05 ├ 横山秀夫
├ 乾くるみ 【読書】乾くるみ『カラット探偵事務所の事件簿 1』 1つめの謎は目次にあり。所長とワトスン役の助手の、2人だけの探偵事務所に持ち込まれた6つの事件を収録。「あなたの頭を悩ます謎を、カラッと解決いたします」浮気調査や信用調査はお断り。謎解きを専門とする探偵事務所〈カラット探偵事務所〉ここに誕生。 2025.05.04 ├ 乾くるみ
└ 米澤穂信 【読書】米澤穂信『満願』 人はなぜ罪を犯すのか?知恵だとか欲だとかを身につけた人間だからこその行為なのか?犯罪者の心理に迫る短編集。「山本周五郎賞」受賞、「週刊文春ミステリーベスト10」1位、「このミステリーがすごい!」国内部門1位。史上初のミステリ3冠!米澤穂信さ... 2025.05.03 └ 米澤穂信
└ 近藤史恵 【読書】近藤史恵『モップの精と二匹のアルマジロ』 ビルの清掃作業を行うキリコが女性から頼まれたのは、そのビルにオフィスを構える会社社員の浮気調査だった!しかたなく1週間だけの約束で調査を請け負ったキリコが見たのは、会社帰りにシュークリームを2個買ってマンションの部屋へと消えていく男性の姿だった。「清掃作業員探偵キリコシリーズ」第4弾。 2025.04.30 └ 近藤史恵