├ 宮部みゆき 【読書】宮部みゆき『ペテロの葬列』 今多コンツェルンのグループ広報誌の副編集長・杉村三郎は、編集長の園田瑛子と取材の帰りに乗ったバスが、佐藤一郎と名乗る老人にハイジャックされた。佐藤は人質たちに慰謝料を払う約束をしていたが、警官突入の際に自殺してしまった。1ヶ月ほど経った頃、人質になった人たちの元へ、本当に数百万円の慰謝料が送られてきた。杉村たちが、この金を受け取って良いものか思案しているうちに、事件の背景にネズミ講詐欺の存在が見え隠れしてきた。 2023.02.14 ├ 宮部みゆき
└ 森博嗣 【読書】森博嗣『月は幽咽のデバイス』 オオカミ男が出ると噂される篠塚邸でパーティが開かれた。瀬在丸紅子や保呂草潤平が招待されたが、途中から麻雀の面子として小鳥遊練無と家具山紫子、2人と一緒にいた森川素直が呼び出された。しかし、3人が着く直前、屋敷のオーディオルームで見るも無惨な死体が発見される。死んでいたのは、パーティの出席者の一人・歌山佐季。衣類は引きちぎられ、床一面には死体が引きずり回されたかのように血痕が残されていた。 2023.02.13 └ 森博嗣
└ 米澤穂信 【読書】米澤穂信『いまさら翼といわれても』 夏休み最初の日、神山高校古典部の部長・千反田えるは、地域の合唱祭に出演することに。しかし当日、自宅にいた折木奉太郎に、伊原摩耶花から、千反田がホールに現れないと電話がかかってきた。奉太郎はホールにいた合唱団員から話を訊き、千反田の居場所を推理する。 2023.02.12 └ 米澤穂信
└ 東野圭吾 【読書】東野圭吾『魔力の胎動』 鍼灸師の工藤ナユタが定期的に針を打っているスキージャンパー・板屋幸広は、膝の怪我などの影響があり、選手生命を閉じようと考えていた。流体工学の研究を行っている筒井准教授を訪ねてきた羽原円華は、試合当日の風を読み、自分が指示するタイミングでスタートしてほしいと板屋に進言する。 2023.02.11 └ 東野圭吾
└ 中山七里 【読書】中山七里『さよならドビュッシー前奏曲 要介護探偵の事件簿』 建築士の烏森健司が殺害された。烏丸は、不動産会社の社長・香月玄太郎が売った土地に建築中の戸建て住宅の中で絞殺されていたが、現場は密室だった。殺人犯が近所に住んでいるかもしれないということで、周辺の住宅の購入を渋る客が出てきたため、玄太郎は自ら事件解決に乗り出す。 2023.02.10 └ 中山七里
└ 森博嗣 【読書】森博嗣『幻惑の死と使途』 脱出マジックを得意とする有里匠幻が、屋外ステージでの脱出マジックの最中、ステージの上で胸をナイフで刺されて殺害された。犯人はどこから現れて、どこへ消えたのか、警察は途方に暮れる。さらに、告別式のあと、霊柩車に乗せられた棺の中から、匠幻の遺体が消滅する。匠幻は葬儀の最後に、「諸君が私の名前を叫べば、どんな密室からも抜け出して見せよう」と、事前に録画したビデオを流していた。 2023.02.09 └ 森博嗣
└ 米澤穂信 【読書】米澤穂信『ふたりの距離の概算』 4月になり、折木奉太郎らが通う神山高校にも新入生が入ってきた。奉太郎と千反田えるらが所属する古典部も、形ばかりの勧誘活動をしていたところ、大日向友子が入部したいと言ってきた。しかし、5月末の本入部届締め切りの日の前日、大日向は古典部に入部しないと言い出した。そして、翌日は神山高校のマラソン大会。奉太郎は2万メートルを走る時間を、大日向が突然古典部に入らないと言い出した理由を推理する時間に充てることにする。 2023.02.08 └ 米澤穂信
└ 中山七里 【読書】中山七里『総理にされた男』 何の因果か、時の首相・真垣統一郎に瓜二つの売れない俳優・加納慎策は、舞台の前座で行う真垣のモノマネで人気が出かかっていた。そんな時、同棲という名の下に転がり込んでいた恋人・安峰珠緒の部屋から出たところで2人組の男に拉致されてしまった。慎策が連れて行かれたのは総理大臣官邸!そこで待ち受けていた官房長官の樽見政純は、真垣が感染症にかかって意識不明のため、復帰までの間、慎策に代役を頼みたいのだと言う。 2023.02.07 └ 中山七里
├ 大倉崇裕 【読書】大倉崇裕『蜂に魅かれた容疑者』 路線バスの車内にスズメバチが迷い込む事件が発生。剣道3段の老人が丸めた新聞紙で一撃して事なきを得たが、後日、ハイキング中の男性が蜂に刺されて入院する事件が発生した。道が二股に分かれるところで、左に行けという指導標が出ていたというのだが、あとで調べてみると、指導標などなかったと言われてしまう。さらに、高速道路を走行中の車に、スズメバチが入った箱が投げ込まれる事件が発生し… 2023.02.05 ├ 大倉崇裕
└ 中山七里 【読書】中山七里『贖罪の奏鳴曲』 弁護士の御子柴礼司は、フリージャーナリストの加賀谷竜次を埼玉県を流れる入間川に遺棄した。その一方で、二審まで担当した弁護士が病気で弁護を下りた東條美津子の最高裁審理を引き受ける。美津子は、夫の彰一が事故で運び込まれた病院で、人工呼吸器の電源を切って夫を殺害した罪で起訴されていた。 2023.02.02 └ 中山七里
└ 森博嗣 【読書】森博嗣『封印再度』 京都から岐阜に移築された旧家、香山家の当主・林水が腹を刺され、近くの河原で死んでいるのが発見された。林水の父・風采も林水同様仏画師だったが、50年前に家の蔵で自殺していた。香山家には「天地の瓢」という壺と、「無我の匣」という鍵箱が伝えられており、鍵箱を開けるための鍵は壺の中に入っているが、鍵の大きさは壺の口よりも大きいという代物だった。 2023.01.30 └ 森博嗣
├ 大倉崇裕 【読書】大倉崇裕『小鳥を愛した容疑者』 警視庁総務部総務課動植物管理係に所属する須藤友三警部補と、薄圭子巡査は、容疑者が飼っている小鳥の世話をするため、殺人の容疑がかけられている八木良和の部屋を訪れる。八木の部屋には大型の鳥かごが5つあり、約100羽の十姉妹が飼われていた。そのうちの1羽が手乗りとして育てられたらしく、さらに部屋全体に防音処理が施されていたことから、薄はある仮説に辿り着く。 2023.01.29 ├ 大倉崇裕
└ 中山七里 【読書】中山七里『ハーメルンの誘拐魔』 15歳になる月島香苗が誘拐された。香苗は重度の記憶障害で、母の綾子の名前や、関係までも忘れてしまう状況だった。さらに、16歳の女子高生・槇野亜美が下校途中に誘拐された。亜美の父親は、日本産婦人科協会の会長を務める人物だった。 2023.01.28 └ 中山七里
├ 大倉崇裕 【読書】大倉崇裕『殲滅特区の静寂 警察庁怪獣捜査官』 太平洋から日本を目指して進行中の怪獣・ラウゼンゲルンが探知された。怪獣対策を行う専門機関・怪獣庁で第一予報官として働く岩戸正美は、太平洋上の父島でラウゼンゲルンを殲滅させようとするが、平田統制官から本土での殲滅を指示される。人工音に敏感なラウゼンゲルンの特徴を活かし、紀伊半島の潮岬防衛基地に誘導するが、ラウゼンゲルンが射程に入る直前、1発の銃声が鳴り響く。 2023.01.26 ├ 大倉崇裕
└ 東野圭吾 【読書】東野圭吾『恋のゴンドラ』 広太は合コンで知り合った桃実と1泊のスノーボードデートにでかける。しかし、ゴンドラで相乗りになった女性4人組の中に、同棲中の彼女・美雪が混じっていた。美雪とは結婚の約束をし、双方の親への挨拶もすませた仲。顔をミラーレンズのゴーグルとフェイスマスクで隠し、ウェアからスノーボードまで新品で揃えた広太は、なんとか美雪に見つからないようにと願うが… 2023.01.25 └ 東野圭吾
└ 米澤穂信 【読書】米澤穂信『クドリャフカの順番 「十文字」事件』 神山高校の秋を飾る文化祭、通称「カンヤ祭」に向けて、折木奉太郎らが所属する古典部は、文集「氷菓」を30部作成した。はずだったのだが、伊原摩耶花が印刷屋に発注するときに部数を間違え、200部刷り上がってしまった!損益分岐点を目指す古典部の面々だったが、文化祭では「十文字」を名乗る人物が、様々な出展団体から、どうでもいいようなものを盗んでいくという事件が発生する。 2023.01.23 └ 米澤穂信
└ 森博嗣 【読書】森博嗣『詩的私的ジャック』 N大学建築学科助教授の犀川創平が非常勤講師を務めることになったS女子大で、T大学に通う女子大生が殺害された。被害者は大学構内にあるログハウスの中で下着だけの姿で殺害されており、左胸から右の下腹部にかけてナイフで傷をつけられていた。そして、今度は、S女子大でT大学に通う女子大生が殺害されてしまう。被害者の腹部には、Zの文字が刻まれていた。建築学科2年の西之園萌絵は事件に興味津々だが、犀川は中国へ1週間の出張に出かけてしまう。 2023.01.22 └ 森博嗣
└ 東野圭吾 【読書】東野圭吾『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』 結婚を控えた神尾真世のもとに、故郷で1人で暮らす父親・英一の訃報が届いた。しかも、病死でも事故死でもないという。慌てて駆けつけた真世の前に、以前アメリカでマジシャンをしていた、叔父の武史が現れた。真世と武史は力を合わせ、英一を殺害した犯人の捜査をはじめる。 2023.01.21 └ 東野圭吾
└ 中山七里 【読書】中山七里『おやすみラフマニノフ』 城戸晶が通う音楽大学の楽器保管室から、ストラディバリウスの手による時価2億円のチェロが盗まれた。楽器保管室は温度、湿度を管理するために窓が無く、入り口にはカードリーダーと警備員、監視カメラが。そして、秋の定期演奏会では晶らのオケと、学長の柘植彰良のピアノによる、ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」を演奏することに。晶は次々に立ちはだかる困難を乗り切り、舞台を目指す。 2023.01.19 └ 中山七里
└ 東野圭吾 【読書】東野圭吾『殺人の門』 歯科医の息子・田島和幸は、何の不自由もない幼少期を過ごした。しかし、祖母が老衰で亡くなったあと、食事にヒ素を混ぜられていたのだという噂が立ち、父の健介が営む歯科医院では、閑古鳥が鳴くようになった。両親が離婚し、健介についていった和幸だったが、健介は女につぎ込んで身を滅ぼしてしまう。 2023.01.18 └ 東野圭吾
├ 赤川次郎 【読書】赤川次郎『おだやかな隣人』 小川昇が暮らす、郊外の戸建て住宅の隣りに、宮沢好男の一家が引っ越してきた。小川家は、昇が36歳、友子が34歳、娘の江里が8歳と、まったく同じ家族構成、年齢だった! 2023.01.16 ├ 赤川次郎
└ 東野圭吾 【読書】東野圭吾『しのぶセンセにサヨナラ』 教職を休職し、大学で勉強するしのぶセンセこと竹内しのぶ。そのしのぶを社に迎え入れたいという人物が現れた。とりあえず話を聞きに行ったしのぶだったが、4階の窓から販売部長の米岡伸治が転落死してしまう。自殺にしては不自然なところがあったが、米岡がいた部屋は密室になっていた。 2023.01.15 └ 東野圭吾
├ 赤川次郎 【読書】赤川次郎『おやすみ、夢なき子』 子どもの中学入試の説明会で意気投合した田所朋余と若菜愛子。しかし、朋余の幼馴染みで、28年前に行方不明になった平本亜紀子の死体が、廃屋の壁の中から見つかった。一方、父親殺しの罪で死刑判決を受けた谷川恵美子は、刑事の松本悟の手によって、裁判所から連れ去られる。朋余と愛子、恵美子の3人には、子供の頃に夢をみなかったという共通点があった。 2023.01.14 ├ 赤川次郎
└ 中山七里 【読書】中山七里『連続殺人鬼カエル男』 分譲マンションの13階の外壁に取り付けられたフックに、全裸の女性の死体が吊されるという事件が発生する。女性の死体はブルーシートで包まれていたために発見が遅れたが、シートの端には、「きょうかえるをつかまえたよ……みのむしのかっこうにしてみよう。くちからはりをつけてたかいたかいところにつるしてみよう。」と書いた紙片が貼り付けられていた。4日後、廃車工場でスクラップにした自動車のトランクの中から、男性の死体が見つかり、前回同様のメモが残されていた。マスコミは〈カエル男〉と名付け、大々的に報道を開始する。 2023.01.13 └ 中山七里