東野圭吾さんの『私が彼を殺した』を読みました。
あらすじ
結婚式の式場へ入場する新郎・穂高誠が、突如倒れて死亡した。
死因は毒殺。
容疑者は3人。
花嫁・神林美和子の兄・貴弘と、美和子を担当する編集者で、穂高の元恋人・雪笹香織、穂高のマネージャー的役割の駿河直之。
容疑者は一堂に集められ、加賀恭一郎刑事による謎解きが開幕する。
感想
『どちらかが彼女を殺した』同様、作中で犯人の名前が明らかにされない作品になっています。
しかも、『どちらかが彼女を殺した』では、容疑者が2人でしたが、今回は3人。
でも、注意深く読んでいれば、『どちらかが彼女を殺した』よりも、犯人に辿り着きやすいのではないかと思います。
ちなみに、私は『どちらかが彼女を殺した』の犯人はわかりませんでしたが、この『私が彼を殺した』の犯人はわかりました。
再読になるのですが、はじめて読んだときは「加賀恭一郎シリーズ」の1冊として読んでいなかったため、今回は、加賀恭一郎の働きにも注目しながら読みました。
『どちらかが彼女を殺した』の方が、「加賀恭一郎シリーズ」っぽかったですが、最後に犯人を追い詰めていくところは、さすが加賀恭一郎。
はじめて読んだときは脇役程度の感覚でしたが、しっかり働いているじゃないと、感心してしまいました。
ちなみに、犯人に辿り着かなくても大丈夫。
文庫版の最後には、袋とじの「推理の手引き」がつけられています。
これを読めば、誰が犯人なのか、きっとわかると思いますよ。
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