東野圭吾『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』

東野圭吾さんの『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』を読みました。

 

 

結婚を控えた神尾真世のもとに、故郷で1人で暮らす父親・英一の訃報が届いた。
しかも、病死でも事故死でもないという。
慌てて駆けつけた真世の前に、以前アメリカでマジシャンをしていた、叔父の武史が現れた。
真世と武史は力を合わせ、英一を殺害した犯人の捜査をはじめる。

この作品には、コロナ禍の様子が取り入れられています。
コロナ禍の中でも、コロナ禍が終わったあとでも、この世界観を読者と共有するというのは、なかなか難しそう。
コロナ禍を取り入れない方が絶対に楽に決まっているのに、あえて取り入れた東野さんの姿勢に脱帽です。

物語の内容の方は、期待以上に面白い。
元マジシャンという武史の捜査術に顔がニヤけっぱなし。
ぜひ、シリーズ化して欲しいなと、期待してしまいます。

ただ1点、正規のルートで入手したのではないはずの情報を公然と口に出しているところがあって、そこだけちょっとひっかかりました(私の勘違いかも知れませんが…)。

一方、犯人当ては難解。
私は大穴狙いでいったのですが、見事に外れてしまいました。

 

 

 

 

 

 

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