東野圭吾さんの『しのぶセンセにサヨナラ』を読みました。
『しのぶセンセは勉強中』
教職を休職し、大学で勉強するしのぶセンセこと竹内しのぶ。
そのしのぶを社に迎え入れたいという人物が現れた。
とりあえず話を聞きに行ったしのぶだったが、4階の窓から販売部長の米岡伸治が転落死してしまう。
自殺にしては不自然なところがあったが、米岡がいた部屋は密室になっていた。
「浪花少年探偵団シリーズ」の2冊目です。
単行本出版時は『浪花少年探偵団2』というタイトルでしたが、文庫化される際に『しのぶセンセにサヨナラ』に改められました。
とっても男前なしのぶセンセは、大学に通い始めても、3度の飯より事件の方がお好きな様子。
小学校教員時代の教え子たちと組んで、事件捜査に駆け回ります。
事件は複雑そうだけど、推理を聞いてしまうと「あぁ、なんだ」と思ってしまいます。が、それで終わらないのが東野圭吾さん。
人情味溢れる結末が用意されています。
『しのぶセンセは勉強中』の他、『しのぶセンセは暴走族』、『しのぶセンセの上京』、『しのぶセンセは入院中』、『しのぶセンセの引っ越し』、『しのぶセンセの復活』が収められています。
『しのぶセンセは暴走族』
しのぶは一念発起して自動車教習所に通い始めた。
同じ教習所には、原田郁夫の母・日出子も通っていたが、日出子が仮免許練習中に事故を起こしてしまう。
『しのぶセンセの上京』
しのぶは友人の結婚式のために上京するが、小学校教師時代の教え子で東京に引っ越した中西雄太の家を訪ねる。
しかし、中西家は誘拐騒ぎの真っ直中だった。
『しのぶセンセは入院中』
しのぶは急性虫垂炎で入院してしまう。
相部屋になったおばあさんの自宅に緊縛強盗が押し入るという事件が発生する。
『しのぶセンセの引っ越し』
62歳の女性宅に男が侵入。
女性が必死でゲートボールのクラブを振り回したところ、男は動かなくなってしまった。
『しのぶセンセの復活』
2年間の内地留学を経て教壇に復帰したしのぶ。
しかし、しのぶが赴任した小学校では、跳び箱の特訓中に跳び箱が崩れるという事故が発生していた。
過去の「東野圭吾」記事
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