東野圭吾さんの『浪花少年探偵団』を読みました。
『しのぶセンセの推理』
竹内しのぶが担任を受け持つ6年5組の生徒・福島友宏の父親が殺害された。
捜査線上に友宏の母・雪江の名が挙がるが、雪江と友宏にはアリバイがあった。
独自の捜査を進めたしのぶは、たこ焼き屋からヒントを得て真実に近づく。
大阪人の気質だとか、大阪弁が上手く取り入れられた作品になっています。
外の人が下手に大阪弁を使おうとすると、違和感を感じるものなのですが、東野圭吾さんは大阪出身なので、違和感がありません。
また、外から大阪を眺めている経験もお持ちなようで、大阪人の気質が上手く表現されているように思います。
将来の”大阪のオカン”である、チャキチャキしたしのぶ先生のキャラクターも憎めません。
人情味が感じられる作品でした。
『しのぶセンセの推理』のほか、『しのぶセンセと家なき子』、『しのぶセンセのお見合い』、『しのぶセンセのクリスマス』、『しのぶセンセを仰げば尊し』が収められています。
『しのぶセンセと家なき子』
田中鉄平は買ったばかりのゲームソフトをひったくられてしまう。
犯人は同じくらいの年頃の男の子。
しのぶは犯人捜しに乗り出すが、男の子の父親が殺害されてしまう。
『しのぶセンセのお見合い』
しのぶは教頭のすすめで見合いをすることに。
相手は大手産業機器メーカーの幹部候補生。
しかし、当日、見合いの話を持ってきた社長が殺害されてしまう。
『しのぶセンセのクリスマス』
女性が手首を切られて死亡しているのが見つかった。
凶器となった刃物は現場から発見されなかったが、なぜかしのぶが購入したケーキの中から発見される。
『しのぶセンセを仰げば尊し』
卒業式まで1週間を切った頃、田中鉄平が風邪で寝込んでいると、ズシンという音が。
外を見てみると、女性が布団の上で倒れていた。
布団を取り込む最中に転落したらしい。
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