かつて日本一とも言われたスラッガーの秋草隼は、膝の靱帯断裂でプロ野球選手を引退。
それから4年、シーズン途中で契約の話が持ち上がる。
表向きは電撃復帰だったが、GMから依頼されたのは、チームのスラッガーのドーピング疑惑の調査だった。
水原秀策さんの『偽りのスラッガー』を読みました。
あらすじ
元プロ野球選手の秋草隼は、かつて日本一とも言われたスラッガーだったが、守備中に膝の靱帯を断裂し、選手を引退していた。
引退から4年後、バーバリアンズのGM・栗林紀之から選手への復帰を打診される。
チームのスラッガー・立花俊彦のドーピング疑惑を探ってほしいというのだ。
コーチの峯村孝雄も調査を行ったが、選手同士という立場からも探ってほしいという依頼だった。
感想
膝の靱帯断裂。聞いただけで痛いですね。
私は若い頃柔道をやっていて、秋草と同じ左膝を靱帯損傷、左足首の靱帯を断裂しています。
高校生の時はまだ足首も靱帯損傷のレベルだったのですが、50m走の半分を超えたあたりで痛みが出はじめて最後まで全力で走りきれず、50m走のタイムは中学生の時で止まってしまっています(もともと足は速くないですが…)。
そんなわけで、秋草が感じる膝の痛みや、怖さというものが十二分に伝わってきて…
私の場合、競技レベルでできるスポーツが自転車とスイミングだけなので、自ずと趣味が自転車になっています。
また、ジョギングもできないからウォーキング。
交差点などで待ってくれている車を見ると、小走りで渡りたいのですが、痛みが出ると歩いて渡る以上に時間がかかってしまうので、ゴメンナサイと思いながら早足で渡っているような状況です。
4年のブランクがあっての現役復帰や、ドーピング疑惑の調査など、無理があるんじゃないかなぁと思うのですが、やっぱり難しかったようで…
それでもなんとかしようと、「まったく無理」で終わらせない秋草に好感が持てました。
そんなに上手いこと…と思わなくもないですが、スポーツものはやっぱりこうでなきゃと思ってしまいます。
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