「京都寺町三条のホームズシリーズ」初の海外を舞台にした作品。清貴が向かった先は上海!
骨董品店〈蔵〉のオーナーの孫・家頭清貴は、世界的富豪のジウ・イーフェイが開催する企画展『世界至極の美術展』で展示する美術品の真贋を鑑定するために上海へ。
しかし、ニューヨークを訪れている清貴の婚約者・真城葵に危害を加えると、脅迫の電話が入る。
望月麻衣さんの『京都寺町三条のホームズ13 麗しの上海楼』を読みました。
あらすじ
骨董品店〈蔵〉のオーナーの孫・家頭清貴と、その仮弟子・円生、清貴が修行を積んでいる探偵事務所の所長・小松勝也は、世界的富豪ジウ・イーフェイが上海博物館で開催する企画展『世界至極の美術展』で展示する美術品の真贋を鑑定するため、上海を訪れる。
同時に、ニューヨークを訪れている清貴の婚約者・真城葵に危害を加えると、清貴に脅迫の電話が入る。
感想
ついに海外進出です!
清貴たちの行き先は上海。
私も仕事で1度だけ訪れたことがありますが、ホテルと仕事場の往復だけでしたし、道案内等は関連会社の方に任せっきりだったので、ほとんど記憶に残っていませんが…
強烈に覚えているのは、ホテルの洗面所にミネラルウォーターのペットボトルが置いてあって、うがいは水道水ではなくペットボトルの水を使ってくださいとなっているほど、水質が良くなかったこと。
今回、清貴らは上海ですが、葵は同じタイミングで世界的権威の女性キュレーターに招かれてニューヨークへ。
この作品では上海での出来事が中心に書かれていますが、次回はニューヨークでの話になるそうです。
リアルタイムでは、本作と次作は2ヶ月連続の刊行になったそうですよ。
しっくりとはまっていなかった円生というピースがついにはじけ飛び、新たな旅立ちとなっている回でもあります。
上海という成長を続ける街にぴったりのお話だったかな。
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