京都を舞台にした、骨董品鑑定士見習いのホームズこと家頭清貴と、そのさらに見習いで、清貴の恋人の真城葵が事件を解決していく大人気シリーズ第7弾。
望月麻衣さんの『京都寺町三条のホームズ7 贋作師と声なき依頼』を読みました。
あらすじ
贋作師の円生が、京都寺町三条に店を構える骨董店〈蔵〉を訪れ、オーナーの孫であるホームズこと家頭清貴に、朝鮮王朝の白磁の香合の鑑定を依頼する。
清貴はそれを本物と鑑定するが、円生は一瞬の間のあと、自分が作った偽物だと言い残し店を去った。
後日、円生は学校帰りの真城葵の前に現れ、本当はあの日、ホームズに頼みがあったと言う。
感想
いよいよ高校3年生の冬。
葵は大学入試に向けて最後の追い込み。
清貴も大学院修了を間近に控えています。
しかし、その慌ただしさがいまいち伝わってこない…
大学入試って、大学によって日程がバラバラだったり、センター入試(今は大学入学共通テスト?)があったりと、かなり慌ただしいイメージがありますし、大学院だって、そんなにのんびりしていられなかった!と思うのですが…
まぁ、話の本筋には関係ないので、軽~く読み飛ばせば良いのでしょうね。
サブタイトルにあるように、今回の影の主役は贋作師の円生。
円生の過去が少し明らかになりますし、大きな変化も。
正直あまり好きなキャラクターではなかったのですが、少し見方が変わるかも?
茶室の競い合いの話は面白かったです。
日本のおもてなしの心って難しい。
豪華絢爛に飾り立てることが良いことではないというのはわかるのですが、どこまで削って、何を加えるか…
本当に難しいですが、そこに「心」が表れるんでしょうね。
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