【読書】横関大『黒鳥』

横関大 ├ 横関大

私と一緒に夢を叶えるか、それとも何の面白みもない真実の扉を開けるのか。選ぶのはあなたよ――
瀬戸内海に浮かぶ島で白ブタと呼ばれていた少女には、ダイアナ妃のようなシンデレラになるという夢があった。
島から飛び立った彼女は、おとぎ話の如く夢を叶えることができるのか?

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横関大さんの『黒鳥』を読みました。

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あらすじ

瀬戸内海に浮かぶ上仙島の小学校に通う針宮実沙子は、掃除の時間にノートを拾う。
『シンデレラ日記』と記されたそのノートの持ち主は、白ブタと呼ばれていた白鳥遙奈。
遙奈は、ダイアナ妃みたいな女性になるために、整形し、上京し、社交界にデビューする計画を立てているようだった。
小学校卒業を待たずして、上仙島から飛び立った遙奈は、シンデレラストーリーを貫徹するため、自らが持っているものすべてを注ぎ込むが…

感想

結構ヴォリュームがあるなと思いながら手に取ったのですが、読みはじめると面白くて。
それなりに時間がかかったと思うのですが、体感的にはあっという間に読み終えてしまいました。

白ブタと呼ばれていた白鳥遙奈にとって、島で唯一の友人でもあり、生涯のライバルでもある針宮実沙子…
実沙子の正義感によって、遙奈の計画は幾度となく潰されるのですが、その度に立ち上がってくる打たれ強さを見ていると、ついつい遙奈を応援したくなってしまいます。

最後までダイアナ妃になぞらえた展開と思いきや、そこからのもうひと展開が…

シンデレラストーリーなのに、なぜに黒鳥?という疑問が晴れたとき、まったく違った景色が見えてきました。

本の帯には、「怖いなあ、ほんま女は怖い。真っ黒い闇を覗き込んでるみたいや」という部分が引用されていましたが、私の感想はちょっと違ったかな。
女性だからというよりも、本気で夢を追いかけている人間の、手段を選ばない行動に怖さを感じましたね。

ヴォリュームはあるものの、とても面白い作品に仕上がっていましたので、機会がありましたらぜひ。

コメント

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