【読書】赤川次郎『悪夢の果て』

赤川次郎 ├ 赤川次郎

大学教授の日下良治が目を覚ますと、モンペ姿の妻・文代が泣いていた。
息子の達郎のもとに”赤紙”が届いたのだと言う。
21世紀に生きていたはずの日下は、昭和20年にタイムスリップしていたのだった。
高校をサボってばかりだった達郎は、「お国のために死ねれば本望です!」と、出征していった…

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赤川次郎さんの『悪夢の果て』を読みました。

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あらすじ

政府の「教育革新審議会」は、徴兵制に道を拓く形で答申がまとめられ、散会した。
委員のひとり日下良治が翌朝目を覚ますと、そこは昭和20年、太平洋戦争下の東京だった。
妻の文代は息子の達郎に赤紙が届いたことを告げ、高校をサボってばかりだった達郎は「お国のために死ねれば本望です!」と、出征していく。

感想

暗い話が4編。
いずれも、現代日本に警鐘を鳴らす作品になっています。
これらの作品を読んで、何を感じ、どういった行動を起こすのかといったことが試されているような気がします。

書かれたのは2001~2003年のようですが、現在にも当てはまるんじゃないかな。
作品によっては、むしろ今読むべきものになっているかも知れません。

収録作品

表題作のほか、『凶悪犯』、『後ろ姿の英雄』、『雨』が収められています。

凶悪犯

レストランチェーンの店長代理だった前川珠男は、その会議で正式に店長になるはずだった。
しかし、社長から告げられたのは、店舗の閉鎖と別店舗への一般社員としての移動だった。

後ろ姿の英雄

スイミングスクールからの帰り道、息子の努を乗せた車が踏切の上で立ち往生した。
そこにプールの管理人・植村が現れ、園江と努を救出するが、車を移動させようとした植村は電車に轢かれて亡くなってしまう。

大学陸上の開会式に参列した総理大臣の向崎は、雨にもかかわらず屋根のあるロイヤルルームではなくスタンドの最前列で観覧すると言い出す。

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